FIM(Functional Independence Measure)Ver.3の基本事項と具体的な評価についてのまとめです。
リハビリテーションにおけるADL評価は、
FIMが主流となってきています。
回復期リハビリテーションなどの書類でも
使われています。
今後、ますます活用の度合いは上がると
考えられるFIMについてまとめています。
目次
FIMの特徴
FIMの対象は、7歳以上。
しているADLを評価します。
ADLを18項目に分けて評価します。
点数は、介助量によって決定します。
18項目×7点=126点満点 、全介助の場合は、18項目×1=18点です。
点数の範囲は、18点(全介助)~126点(完全自立)です。
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1)FIMの評価項目と点数について(概要)
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大項目 | 中項目 | 小項目 | 得点 |
運動項目 | セルフケア | ①食事 | 7~1点 |
②整容 | 7~1点 | ||
③清拭(入浴) | 7~1点 | ||
④更衣(上半身) | 7~1点 | ||
⑤更衣(下半身) | 7~1点 | ||
⑥トイレ動作 | 7~1点 | ||
排泄コントロール | ⑦排尿管理 | 7~1点 | |
⑧排便管理 | 7~1点 | ||
移乗 | ⑨ベッド・椅子・車椅子 | 7~1点 | |
⑩トイレ | 7~1点 | ||
⑪浴槽・シャワー | 7~1点 | ||
移動 | ⑫歩行・車椅子 | 7~1点 | |
⑬階段 | 7~1点 | ||
認知項目 | コミュニケーション | ⑭理解 | 7~1点 |
⑮表出 | 7~1点 | ||
社会的認知 | ⑯社会的交流 | 7~1点 | |
⑰問題解決 | 7~1点 | ||
⑱記憶 | 7~1点 |
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2)採点基準について
運動項目の採点基準
運動項目(前述①~⑬)の採点基準 | ||
得点 | 自分で行う範囲 | 介助の量 |
7点 | 100%
完全自立 |
介助を必要とせず自立している |
6点 | 100%
修正自立 |
用具の使用や安全性に配慮が必要であったり、時間がかかる |
5点 | 100%
監視・介助 |
監視や準備が必要 |
4点 | 75%~100%未満
最小介助 |
0~25%未満 |
3点 | 50%~75%未満
中等度介助 |
25~50%未満 |
2点 | 25%~50%未満
最大介助 |
50~75%未満 |
1点 | 0%~25%未満
全介助 |
75~100% |
認知項目の採点基準
認知項目(前述の⑭~⑱)の採点基準 | ||
得点 | 自分で行う範囲 | 介助の量 |
7点 | 100% | 完全自立 |
6点 | 100% | 修正自立
時間がかかる。 補助具(補聴器など)が必要。 |
5点 | 90%~100% | 監視・介助
(手を出さず、口頭指示のみの場合も含む、介助は10%未満) |
4点 | 75%~90%未満 | 最小介助 |
3点 | 50%~75%未満 | 中等度介助 |
2点 | 25%~50%未満 | 最大介助 |
1点 | 0%~25%未満 | 全介助 |
※運動項目と認知項目の5点と4点の採点基準(%)が異なるので注意!