FIMの評価と基本事項のまとめ(FIM:機能的自立度評価表)⑮コミュニケーション(表出)の採点について

FIMの評価(認知項目) コミュニケーション(表出)の採点についてのまとめです。

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認知項目 ⑮コミュニケーション(表出) 採点基準

・はっきりとした音声(会話増幅装置を含む)、書字、手話による表出を評価。

・普段の表出の方法(音声、書字、手話など)で評価するが、等しく使っている表出方法の場合は、両方で評価する。

・本人の表出したことを相手に伝える(聞き取らせる)ところまでが採点範囲。

・表出(話された)された「内容」や、何を表出(話す)するか考えることは評価に含まない。

7、6点:複雑・抽象的(集団会話、テレビや新聞の話題、冗談、金銭問題など)内容の表出している場合。

5~1点:基本的欲求(食事、排泄、睡眠など)に関する表出。 

・母国語で評価する。

点数 介助者 介助(手出し) 介助の量
7 不要 不要 自立(複雑・抽象的内容を問題なく完全に理解)
6 時間がかかる、補助具(軟口蓋挙上装置palatal liftなどを介助なしで使う)が必要、安全性の配慮

※多少の構音障害があるが、言葉を用いて表出することにフラストレーションを感じることはなかった場合など。

5 必要 基本的欲求に関する内容を問題なく表出できるが、抽象的内容の表出は困難。
必要 基本的欲求に関する内容を表出できるが、監視、指示、促しが必要(抽象的内容の表出は困難)

90%より多く自分で表出(介助は10%未満)

※ゆっくり話すよう促す必要がある。

※大きな声で話すことを要求する必要がある。

※聞き返したり、念を押す必要がある場合など。

4 75%以上、90%以下自分で行う

※「塩を取ってください」など短い文を使った表出であれば、多少単語を間違っていてもOK。

3 50%以上、75%未満自分で行う

※「それをちょうだい?」などの短い句で表出している場合。

2 25%以上、50%未満自分で行う

※「おしっこ」などの一語の表出

※「まばたき」やジェスチャーを使って「はい、いいえ」の意思表示をしている。

1 25%未満しか自分で行わない

ジェスチャーと手話は、区別されており、元々手話を使っていた人の場合は7点でも、もともと音声を使っていた人であれば、2点となる。

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