映画「ゲド戦記」に登場するヒロインのテルーの正体について書いてみました。
物語の最後には、感動的な美しいシーンがありますので、まだ見ていない方は楽しみにしてください~!
そして、タイトルにも書いていますが、主人公アレンとテルーがキスし、その後の展開が気になるところです。
二人は結婚したんでしょうか?
映画「ゲド戦記」の概要
ゲド戦記の原作について
メリカのファンタジー小説家アーシュラ・クローバー・ル=グウィン書いたものです。
特に、原作「Earthsea」の第3巻The Farthest Shoreを元にゲド戦記が書かています。
原作「Earthsea」の翻訳をグーグルで調べると「ゲド戦記」と出てきます^^;
ですが、Earthsea・・ですので
Earth(地球、地上、住民などの意味があります)
sea(海)
から作られた造語の地名です。
でも、何となくイメージが湧く言葉だと思います。
映画「ゲド戦記」の中に出てくる街も、大きな港街が描かれていますので~!
映画「ゲド戦記」のあらすじ
生きることの意味を見失っている主人公アレンが、魔法を正しく使う意味を知っているハイタカ(ゲド)に出会い。その意味を理解し、人としての生き方を取り戻していくストーリーです。ヒロインのテルーとアレンとの関係が全体を通してストーリーの柱となっています。
かなり端折っていますので、なんのことか分かり難いかもしれませんが、物語の中には、伝説の竜(りゅう)、魔法で鍛えられている謎の剣、永遠の命を手に入れようとする正体不明の魔法使い「クモ」、主人公アレンにそっくりの影(かげ)などが登場します。ミステリー(謎解き)の一面も持っている作品です。ラストシーンは、感動しますよ~!
映画「ゲド戦記」のテルーの正体
二頭の竜が共食いする意味
ゲド戦記の冒頭の部分で二頭の竜が争っているシーンが描かれています!
なんとも、意味深で、何を意味するのか気になって最後まで映画を見て、あれは何だっんだろう?
そんな思いが巡ってきます。
「竜が人間の世界に現れよったか・・!」
長老のこんなセリフが最初に出てくることからも、竜と人間が別々の世界で存在していたことが分かります。
しかし、何らかの理由で、世界の均衡が崩れて竜が人間の世界に現れてしまったことも、このセリフから分かります。
二頭の竜が共食いする意味は、まさしく世界の均衡が崩れていることを如実に表したものだと思います。それも、かなりのインパクトをつけて~!
テルーの正体
最後まで映画を見ていない方は、今後の展開が分かってしまいますのでご注意を^^;
結論から言うと、人間の世界にとけ込んでいた竜だと思います。
ただ、テルー自体も自分が竜であることは知らなかったようにも思いますが、アレンとが自分の本当の名前をテルーに告げたあたりから、だんだん思い出して行くように感じます。
なぜ、テルーが自分の正体に気づかなかったのかについては、映画の冒頭の部分で、船乗りの一人が言うセリフにも隠されていると思います。
嵐を鎮めるように頼まれた一人の男性のセリフです。
「・・思い出せないんです。風を、波も・・真の名を・・。」
「何を馬鹿なことを・・。」
このことは、まさにこの船乗りが竜の一族であり、人間の世界で暮らしていたことを意味するんだと後から気づきました。
この船乗りのように、テルーも人間の世界にとけ込んでいて、自分の名前を思い出せなかったんですが、アレンが魔女「クモ」に囚われているのを救いに行くときにドラマがありました!
アレンの影(かげ)の存在です。
この影(かげ)の意味するところについては、別の記事↓↓に書いていますので参考にしてみてください。
テルーとアレンのその後
テルーは、アレンの影(かげ)からアレンの本当の名前を告げられます。魔法が存在した当時の本当の名前というのは、今で言う最重要パスワードのようなものかもしれません。
ちょっとニュアンスが違いますが、本当の名前(真の名前)を知られることは、知られた相手に自分の魂をコントロールされてしまうことを許すことにつながるからです。
そんな重要な本当の名前を明かすのは、心の底から信頼している者同士しか有りえません!!
ハイタカ(ゲド)とテナーの関係も、アレンとテルーの関係に似ていると思います!
魔女「クモ」でさえ知らないハイタカ(ゲド)の本当の名前を、ハイタカはテナーに教えているからです。
テナーの正体については、↓の記事に書いています。
アレンがテナーに、「君に僕の本当の名をあげる・・。」こう言います。
感動するシーンの一つです。
そして、落ち込んでいるアレンに命の大切さを訴えるテナーが語ります・・
・・・やさしく包み込むようにアレンを抱きしめます!
テナーが、影から聞いたアレンの本当の名を言うと、アレンは驚きますが納得しているようです。
光り輝く世界が広がる中・・
そして、テルーはアレンにこう言います。
「私の真の名をあげる・・。私の真の名はテハヌ・・!」
「テハヌよ!!」
その直後、大きな竜が二人の前に現れて大空に舞い上がって行きます!
この竜は、もしかするとテハヌの影?かもしれません。
テルー(テハヌ)が竜に変身
魔女「クモ」の手にかかって、命を落としたかのように見えたテルーは、永遠の命を手にしていたようです。
テルーが、静かに立ち上がり魔女「クモ」に向かって「影は闇に帰れ!!」こう言います。
そして、テルーは竜への変身します!
テルー(テハヌ)の本当の姿は、やはり竜だったようです!
テルーとアレンは結婚?
テルーとアレンが結婚したんでしょうか?
映画「ゲド戦記」では、描かれていませんが、草原に降り立った竜のテルーとキスしたアレンは言います。
「ありがとう。テルー!」
「僕は償いのために国へ帰るよ・・いつかまた、君に会いに来ていいかな!」
「うん!」
手をつないで帰る二人!
原作では、アレンは国へ戻って王座につくようです。もちろん、ハイタカの助けを元にです。
ハイタカとテナーがそうだったように、アレンとテルーもまた、同じように助け合って命を育んでいくんだと思います。
二人のその後については、想像に任されていますが、そこが良いところですね~!
優しい歌が優しく響きわたって・・この物語が終わります~。
とっても、はかなく優しい物語だと思います。