正中神経支配の筋の覚え方!語呂合わせしない方法が楽!

正中神経支配の筋のタイトル

正中神経支配の筋の覚え方や学習方法についてまとめてみました。橈骨神経尺骨神経の覚え方についても別の記事にまとめていますので参考にしていただければ幸いです。

語呂合わせをしない覚え方の方が実は、効率が良い覚え方であり、最終的には記憶にも残りやすい覚え方だと思います。

ちょっとした要領を掴むと、効率の良い楽な覚え方だと思います。

目次

正中神経支配の筋について

正中神経支配の筋の一覧

正中神経支配の筋は、以下の11です。

円回内筋

橈側手根屈筋

長掌

浅指屈筋

深指屈筋(尺側)

長母指屈筋

方形回内筋

短母指外転筋

短母指屈筋(浅頭)

母指対立筋の大部分

虫様筋(第Ⅰ、第Ⅱ)

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正中神経支配の筋の覚え方(語呂合わせしない方法が楽)

語呂合わせで覚えてしまうというのも一つの方法ではありますが、語呂合わせの文言を万が一忘れてしまった場合は完全にアウトとなります。いくら面白い文言を考えたとしても毎回毎回その文言が頭の中に思い浮かんで筋肉と連携させて思い出すという方法になりますので、やはり本来は推奨できる方法ではありません。

語呂合わせで覚えるのも一つの方法ではあるんですが、やはりきちっとした方法でも覚えておいた方が良いというのは誰もがわかることだと思います。

ということで、正中神経支配の筋の覚え方として、語呂合わせしない方法について解説したいと思います。

正中神経支配の筋の基本

基本1
正中神経支配の筋の基本は、まずは、前腕の屈筋群をほとんど支配するということです。
ちなみに、前腕の屈筋群で覚えにくい筋肉は、円回内筋方形回内筋長掌筋です。
他の筋は、~屈筋というような名称がついていますので、比較的覚えやすいですね。

基本2
正中神経支配の筋の基本のその2は、母指球の筋のほとんどを支配するということです。

基本3
虫様筋の橈側部(第Ⅰ、Ⅱ)を支配します。

覚え方の基本としては、正中神経支配の筋の11個をランダムに覚えるのではなく、まずは基本の123を覚えてしまうということです。

そして、基本にそぐわない例外部分についてしっかりと把握すると、正中神経支配の筋を覚えやすくなります。

こういう覚え方は、一見、めんどくさいように思えるかもしれませんが、やはり意味のある塊として覚えていくというのが一番理にかなっており、色々な応用が効きますので、最終的にはこのような覚え方をしておいた方が頭に定着します。

正中神経支配の筋の例外

尺側手根屈筋は、前腕の屈筋ですが、尺骨神経支配ですので、基本には含まれない例外となります。

母指球の筋での例外は、短母指屈筋(深頭)と母指内転筋です。
ちなみに、短母指屈筋(深頭)と母指内転筋は、尺骨神経支配です。

以下に筋の詳細をまとめていますので、正中神経支配の筋と例外の筋について確認してから、覚えるようにしてください。

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正中神経支配の筋の詳細

前腕の浅層の屈筋のほとんど(4つ)

浅層起始停止作用神経
1.(えん)(かい)(ない)
pronator teres 二頭の間を正中神経尺骨頭の下を尺骨動脈が通る. 羽状筋構造である.
上腕頭・内側上顆 ・内側顆上稜 ・内側上腕筋間中隔二頭は合して外下方に向かい回外筋付着部遠位の ・橈骨外側面の中央部(回内筋粗面)・前腕の回内 ・肘関節の屈曲 ※外反負荷に対するスタビライザー作用. ▲神経の絞扼障害:(円)回内筋症候群がある.C6,7正中神経
尺骨尺骨鈎状突起内側
2.(とう)(そく)(しゅ)(こん)屈筋
flexor carpi radialis ;FCR 細長い筋.
・内側上顆 ・前腕筋膜の内面   前腕中央を下行し手根管の橈側,大菱形骨内側の溝を通り ・第2(3)中手骨底・手関節の掌屈,橈屈(外転) ・肘関節の屈曲 ・回外位からの前腕回内C6,7(8)
3.(ちょう)(しょう)
palmaris longus 細長い紡錘状の筋. 欠ける場合もある.
・内側上顆 ・前腕筋膜の内面 FCRの尺側を下行手根管の上を通り ・手掌腱膜・手掌腱膜を張る ・手関節の掌屈 (・肘関節の屈曲)C7,8,T1
4.(せん)(し)屈筋
flexor digitorum superficialis 上腕骨橈骨尺骨から中節骨に付く.両頭の間を正中神経が通る.停止部の裂孔は深指屈筋腱が通る
上腕尺骨・内側上顆 ・尺骨の鈎状突起内側縁FCR長掌筋の深部を下り4筋から4腱になり長掌筋腱の尺側と手根管を通り,基節骨掌側で2つに分かれ裂孔をつくり ・第2~5指中節骨底掌側・手指の MPPIP関節屈曲 ・手関節の 掌屈,橈屈,尺屈 (・肘関節の屈曲)C7,8,T1
橈骨橈骨上部 (回外筋円回内筋停止の間の下内側)
5.(しゃく)(そく)(しゅ)(こん)屈筋
flexor carpi ulnaris ;FCU 最も内側にある半羽状筋.二頭の間を尺骨神経が通る.
上腕頭・内側上顆 ・前腕筋膜・豆状骨(とう)(こう)靱帯,(とう)(ちゅう)(しゅ)靱帯 ・有鈎骨鈎 ・第5中手骨底掌側・手関節の掌屈,尺屈 (・肘関節の屈曲) ・小指外転筋の固定筋C7,8,T1尺骨神経
尺骨・肘頭から尺骨の近位3/5までの後面

上腕骨の内側顆上稜は,上腕骨の内側縁下端の角張った部分で内側上顆に続く部分(⇒骨学).

※豆状骨は,尺側手根屈筋の中にできる種子骨.

前腕の深層の屈筋(3つ)

深層起始停止作用神経
1.(しん)(し)屈筋
flexor digitorum profundus
この腱から虫様筋が起こる.尺骨骨幹部の中央尺側の皮下にあり,触診できる
尺骨(近位1/3の前面) ・前腕骨間膜(内側1/2)第2~5指の ・末節骨底の掌側・示指,中指のMPPIPDIP関節屈曲(・手関節の掌屈)正中神経の枝の 前骨間神経 C7,8,T1
浅指屈筋尺側手根屈筋の深層を下り4つの筋腹,4腱に分かれ手根管を通る.手掌に出た腱は浅指屈筋腱の裂孔を通って停止部へ.・環指,小指のMP,PIP,DIP関節屈曲(・手関節の掌屈)尺骨神経C7,8,T1
2.(ちょう)(ぼ)(し)屈筋
flexor pollicis longus
筋は半羽状を呈す.(時に,副頭を持つ場合がある.)
浅指屈筋橈骨頭に被われ ・橈骨(中央1/3の前面) ・前腕骨間膜深指屈筋腱の橈側に沿って下り手根管を通って短母指屈筋の両頭の間の溝を通り母指の ・末節骨底の掌側・母指の(CM,)IP関節屈曲 ・母指CM関節の掌側内転(,尺側内転,対立) (・手関節の掌屈)正中神経の枝の前骨間神経C7,8,T1
副頭※上腕骨内側上顆 ・尺骨鈎状突起の内側
3.(ほう)(けい)回内筋
pronator quadratus
幅広い扁平の筋.
尺骨(下部1/4の前面)橈骨(下部1/4の前面)・前腕の回内

長母指屈筋には副頭AHFPL(Accessory Head of Flexor Pollicis Longus)または,Gantzer’s muscleと呼ばれる細長い紡錘状の筋が上腕骨の内側上顆や尺骨の鈎状突起の内側から起こり,長母指屈筋腱の内側に癒合することがある.また,長母指屈筋浅指屈筋深指屈筋円回内筋と筋連結することがある.
MP関節屈曲では長母指屈筋の筋電図上の活動は認められていない.
上腕骨顆上骨折後の合併症であるフォルクマン拘縮では,深指屈筋長母指屈筋が障害されることが多い.

母指球筋の一部(3つ)

母指球筋起始停止作用神経
1.(たん)(ぼ)(し)外転筋
abductor pollicis brevis
母指球の最表層にあり母指対立筋短母指屈筋を被う.
・舟状骨結節,(大菱形骨) ・屈筋支帯の橈側前面母指の ・橈側種子骨 ・基節骨底の橈側 ・指背腱膜母指の ・CM関節の掌側外転,内旋 ・IP関節伸展 ・対立C6,7,8,T1正中神経
2.(たん)(ぼ)(し)屈筋
flexor pollicis brevis
二頭の間を長母指屈筋腱が通る.
浅頭屈筋支帯の橈側短母指外転筋の尺側に並んで母指の ・橈側種子骨 ・基節骨底母指の ・CM関節尺側内転 ・MP関節屈曲 ・対立C6,7,8,T1正中神経
深頭大菱形骨,小菱形骨,有頭骨,第2中手骨底C8,T1尺骨神経
3.(ぼ)(し)(たい)(りつ)
opponens pollicis
母指球の最外側で触診.
短母指外転筋に被われ ・大菱形骨結節 ・屈筋支帯第1中手骨骨幹部の橈側縁全体母指の ・対立CM関節の掌側外転,尺側内転,内旋C6,7,8,T1正中神経
尺骨神経) (C8,T1)
4.(ぼ)(し)(ない)(てん)
adductor pollicis
尺骨神経麻痺では長母指屈筋の代償によるフローマン徴候Froment signが陽性となる
横頭第3中手骨骨幹部の掌側全体扇状に集まり母指の ・尺側種子骨 ・基節骨底 ・指背腱膜母指の ・CM関節の 尺側内転,掌側内転 ・MP関節屈曲 ・IP関節伸展C8,T1尺骨神経
斜頭・第2,3中手骨底 ・有頭骨の掌側 ・小菱形骨の掌側

※ 第1中手骨頭の掌側には種子骨が2個(橈側種子骨,尺側種子骨)並んでおり短母指外転筋短母指屈筋母指内転筋が付く.
※ 母指対立筋は,中手骨に付くためMP関節には作用しない.
※ 母指の「対立」は,CM関節の「掌側外転」,「尺側内転」,「掌側への回旋(内旋)」からなる.
※ 短母指外転筋母指内転筋は指背腱膜を通してIP関節の伸展に作用する.

虫様筋の一部

起始停止作用神経
1.(ちゅう)(よう)
lumbricals
4個の円柱状の筋.
第Ⅰ,Ⅱ虫様筋示指と中指の深指屈筋腱橈側扁平な腱となり,腱は示指~小指のMP関節よりも遠位で深横中手靱帯の掌側を通って橈側から手背に向かい指背腱膜手指の ・MP関節屈曲,示指の外転,中指の橈側外転,環指と小指の内転 ・PIP,DIP関節伸展 (DIP関節屈曲では深指屈筋が収縮,虫様筋が弛緩,PIP,DIP関節伸展では虫様筋が収縮,深指屈筋が弛緩し同時には収縮しない.) ・MP関節伸展,PIPおよびDIP関節屈曲でストレッチできるC8,T1正中神経
第Ⅲ,Ⅳ虫様筋第Ⅲは中指と環指の深指屈筋腱 第Ⅳは環指と小指の深指屈筋尺骨神経

骨間筋の停止部は,筋の破格もあり解剖学書によって記載が異なる.
※指背腱膜dorsal digital aponeurosisは総指伸筋の腱膜が指背で膜状に広がり,これに虫様筋の腱膜,骨間筋の腱膜が両側から合わさったもので,示指伸筋小指伸筋の腱膜,短母指外転筋母指内転筋,小指外転筋の腱の一部もこれに加わる.腱膜は3束に分かれ,中央の束が中節骨底の背側,両側に分かれた束が末節骨底の背側に付着する.

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