FIMの評価と基本事項のまとめ(FIM:機能的自立度評価表)①食事の採点について

FIMの評価(食事)の採点についてのまとめです。

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①食事の採点について

食事が適切に用意された状態で、適当な食器を使って食物を口に運ぶ動作から咀嚼し、嚥下するまでを評価。

配膳・下膳は含まれない。
口に運ぶ・かき集める・飲み込む、という動作を採点する。

得点 自分で行う範囲 介助の量
7点 100%

完全自立

介助を必要とせず自立している

すべての性状の食物を皿から口まで運び、咀嚼して嚥下できる。
※箸は使わなくても、普通の(柄などを改造していない)スプーンやフォークで自立している。

6点 100%

修正自立

用具の使用や安全性に配慮が必要であったり、時間がかかる

部分的に非経口的栄養に頼り、自分で準備、片づけをしている。
・自助具やエプロン使用、きざみ食、嚥下食が必要(配膳前)
・胃瘻を自分で管理

5点 100%

監視・準備

監視や準備が必要

準備や見守りが必要、自助具の装着をしてもらう。
・こぼすためにエプロン装着が必要
・配膳後に介助者がとろみをつける

4点 75%~100%未満

最小介助

0~25%未満

・口の中に食物が溜まっていないか、介助者が指で確認
・最後に食器に残った食べ物をかき集めてもらう
・誤嚥防止に介助者にアイスマッサージをしてもらう

3点 50%~75%未満

中等度介助

25~50%未満

・自助具をつけてもらい、食物をスプーンにのせてもらう

2点 25%~50%未満

最大介助

50~75%未満

食事動作の25%以上50%未満を行う。
・食べ物まで手を伸ばす、食べ物をすくう、口まで運ぶ動作の全てに介助を要するが、患者自身の多少の協力がある

1点 0%~25%未満

全介助

75~100%

・咀嚼や嚥下は可能であるが、口にまったく運べない

・胃瘻を介助者が管理

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