FIMの評価と基本事項のまとめ(FIM:機能的自立度評価表)⑧排便管理の採点について

FIMの評価(排便管理)の採点についてのまとめです。

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⑧排便管理の採点について

排便をしてもよい状況で、タイミングよく括約筋を緩めるというところを採点する。

(※排便の前後に衣服を上げ下げすること、排尿便後肛門周囲を清潔にすることは含まない。)

失敗の処理をどの程度手伝うかと排便のための介助量で採点し、両者のうち低いほうをつける。

座薬を毎日入れる介助をしているが、他は自立している場合は4点(座薬挿入のみでは4点までしか下がらない)。

得点 排便の失敗(頻度) 介助の量
7点 失敗しない

完全自立

介助を必要とせず自立している

自然排便で介助なし。月に2回以下の頻度で自分で座薬を使い介助なし

6点 オムツやパッドを使用しているが失敗はない。失便してもすべて自分で処理している。

修正自立

用具の使用や安全性に配慮が必要であったり、時間がかかる

座薬や浣腸を週1回自分で入れている。2週に1回以上下剤を服用している。
・内服薬を使用して排便が自立

5点 月1回未満の失敗があり手伝う。

監視・準備

監視や準備が必要

・月に3~5回座薬を使い、介助してもう。
・一日おきに坐薬を用いて排便しており、毎回坐薬の準備をしてもらうか、監視が必要。

4点 週1回未満の失敗があり手伝う。

最小介助

0~25%未満

・坐薬を挿入してもらい(一日おきなど、挿入してもらうこと自体は多くてもよい。)、自分でトイレへ行って排便する。失敗は、1ヵ月で1回。

3点 1日1回未満の失敗があり手伝う。

中等度介助

25~50%未満

介助量が25%以上50%未満。自分でする回数と、腹圧介助や摘便介助をする回数がほぼ同じ。

2点 毎日失敗して手伝う。

最大介助

50~75%未満

失便を知らせるのみで、介助量50%以上75%未満。
・下剤では出にくいため、浣腸する必要があるが、患者は姿勢を保持する協力をする。

1点 毎日汚染状態にあり、オムツなど必要。排便に対する課題の25%未満しか行わない。

全介助

75~100%

失便しても知らせない。全介助している。

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