FIMの評価(認知項目) ⑭コミュニケーション(理解)の採点についてのまとめです。
認知項目 ⑭コミュニケーション(理解) 採点基準
・聴覚(耳からの情報)または視覚(目からの情報)によるコミュニケーションの理解を評価。 ・普段の理解の方法(聴覚からの理解 or 視覚による理解、手話など)で評価。 ・相手からの情報を理解するところまでが採点範囲。 ・どのように解釈するか、判断するかは評価に含まない。 ・7、6点:複雑・抽象的(集団会話、テレビや新聞の話題、冗談、金銭問題など)内容の理解 ・5~1点:基本的欲求(食事、排泄、睡眠など)に関する理解 ・母国語で評価する。 |
|||
点数 | 介助者 | 介助(手出し) | 介助の量 |
7 | 不要 | 不要 | 自立(複雑・抽象的内容を問題なく完全に理解) |
6 | 時間がかかる、補助具(補聴器などを介助なしで使う)が必要、安全性の配慮
・難聴であるが、大きめな声であれば完全に理解。 |
||
5 | 必要 | ・基本的欲求に関する内容を問題なく理解できるが、抽象的内容の理解は困難。 | |
必要 | 監視、指示、促しが必要
90%より多く自分で理解(介助は10%未満) |
||
4 | 75%以上、90%以下自分で行う
※「投薬を望まれますか?」では通じないが、「薬が欲しいですか?」では通じるように、言葉を選べば通じる場合。 |
||
3 | 50%以上、75%未満自分で行う
※「痛いですか?痛い?」などの言葉の強調による短い句で話すと理解が可能。 |
||
2 | 25%以上、50%未満自分で行う
※「熱い?」などの一語の理解 ※「お元気ですか?」など「はい、いいえ」の質問の理解 |
||
1 | 25%未満しか自分で行わない
・難聴のため、毎回、非常に大きい声が聴き取りに必要な場合など。 |