FIMの評価と基本事項のまとめ(FIM:機能的自立度評価表)⑦排尿管理の採点について

FIMの評価(排尿管理)の採点についてのまとめです。

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⑦排尿管理の採点について

排尿をしてもよい状況で、タイミングよく括約筋を緩めるというところ及び排尿に必要な器具や薬剤の使用を採点する。

(※排尿の前後に衣服を上げ下げすること、排尿後会陰部を清潔にすることは含みません。)

排尿管理の失敗とは失禁したことではなく、汚したものを取り替える手間の事である。

失敗の頻度で点数が変わる。

介助とは括約筋を緩めて排泄する手助けする事で、失敗と解除の両者を採点し、低いほうの点数をつける。

得点 排尿の失敗 介助の量
7点 失敗しない

完全自立

介助を必要とせず自立している

・人工透析であり自尿がない。
・自尿で失禁なく、すべて自立している。

6点 尿パッドやリハビリパンツを使用しているが、失敗はない。

失禁してもすべて自分で処理している。

修正自立

用具の使用や安全性に配慮が必要であったり、時間がかかる

自己間歇導尿しているが尿捨てを含み全て自立している。

尿器やポータブルトイレなど使用しているが、準備や尿捨て、片付けは自立している。

排尿に関する内服をしているが自立している。

5点 月1回未満(40日程度で1回)の失敗があり手伝う。

監視・準備

監視や準備が必要

尿器やポータブルトイレの準備をする。
・排尿介助は週1回以下。

・自己導尿しているが、尿捨ては介助

4点 週1回未満(月に1回以上)の失敗があり手伝う。

最小介助

0~25%未満

・夜間のみ尿器をあてる介助。
・排尿介助は週2~6回(1日1回未満)。
失敗はない。
・夜間のみコンドーム式尿器をつける介助をすると、尿捨てなど他は自立して行う。

3点 1日1回未満(週に1、2回)の失敗があり手伝う。

中等度介助

25~50%未満

排尿回数と排尿介助をしてもらう回数が同じ。

(例えば自己導尿が3回、排尿介助が3回)

2点 毎日失敗するが、本人が失敗を減らす手伝いをする。
・自己導尿よりも介助による導尿の頻度が多い。最大介助
50~75%未満

濡れたオムツを替えるよう頼める。

自己導尿より排尿介助をしてもらう回数が多い。

(例えば自己導尿2回、導尿介助が4回)

1点 毎日汚染状態にあり、オムツなど必要。

排尿に対する課題の25%未満しか行わない。

全介助

75~100%

オムツ替えを頼めない(必ず時間でオムツチェック)。

介助者が留置カテーテル管理している。

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