第50回理学療法士・作業療法士国家試験問題の解説(共通問題50A51) 関節の形状

 51 関節とその形状の組合せについて正しいのはどれか。

1. 肩関節・・・鞍関節

2. 肘関節・・・球関節

3. 上橈尺関節・・・車軸関節

4. 橈骨手根関節・・・平面関節

5. 母指CM関節・・・蝶番関節


【解説】

関節の種類とその分類の基本的な問題です。

肩関節は球関節の代表選手。股関節は臼状関節(球関節の一種に分類されます。)他に、胸鎖関節が機能的に球関節に分類されることがあります。

肘関節上腕骨尺骨(腕尺関節)、上腕骨橈骨(腕橈関節)、橈骨尺骨(上橈尺関節)が一つの関節包に包まれる複関節です。腕尺関節はラセン関節、腕橈関節は球関節、上橈尺関節は車軸関節に分類されます。問題としては出しやすいところです。

橈骨手根関節は楕円関節。楕円関節は、他に環椎後頭関節、顎関節、手指のMP関節などがあります。

車軸関節には、上橈尺関節、下橈尺関節、正中環軸関節があります。

母指CM関節は、母指の手根骨と中手骨の間の関節で、典型的な鞍関節です。鞍関節は、他に膝蓋大腿関節、(胸鎖関節)などがあります。

平面関節で覚える必要のあるものは、椎間関節、外側環軸関節肩鎖関節、手根間関節、近位脛腓関節などが重要です。仙腸関節は半関節に分類されますが、平面関節として扱われる場合もあります。

(リンク)関節の種類についてまとめていますので、参考にしてください。

正答:3番

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