胸鎖関節について(関節、靱帯)anatomy of Sternoclavicular joint;SC joint

上肢帯(肩甲骨鎖骨)を体幹に連結する唯一の関節である
胸鎖関節について書いています。

  • 胸鎖関節の特徴
  • 胸鎖関節におけるキーワード
  • 胸鎖関節に関係する関節包と靭帯

について書いています。

目次

胸鎖関節の特徴

上肢帯(肩甲骨鎖骨を体幹に連結する唯一の関節

胸骨柄の鎖骨切痕(および第1肋軟骨の関節上面)が関節窩,鎖骨胸骨関節面が関節頭となる.

形態的には鞍関節,機能的には球関節

 

関節腔を二分する関節円板は上部が鎖骨,下部が胸骨に固定されている.

鎖骨の関節面は胸骨の関節面よりも広く関節軟骨も胸骨より厚い.

関節軟骨および関節円板の厚さが13mmに達することもあり肩関節の可動性拡大に貢献している.

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key words

胸鎖関節に関する関連キーワードです。

鞍関節saddle joint

球関節ball-and-socket joint

関節円板articular disc

関節包joint capsule; articular capsule

前胸鎖靱帯anterior sternoclavicular ligament

後胸鎖靱帯posterior sternoclavicular ligament

肋鎖靱帯costoclavicular ligament
鎖骨間靱帯interclavicular ligament

 

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胸鎖関節に関する関節包と靭帯について

胸鎖関節の関節包

ゆるく,前方を前胸鎖靱帯,後方を後胸鎖靱帯が補強する.

 

肋鎖靱帯

鎖骨の下面(肋鎖靱帯圧痕)から第1肋軟骨内側端の上面に付き,胸鎖関節を補強し鎖骨の挙上(肩甲骨の挙上)を制限する.

 

鎖骨間靱帯

鎖骨の内側端上部から胸骨柄の上を渡って結び関節包の上面を補強する.

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参考文献(1~10)

この解剖学の記事を書く上で参考にした主な文献です。

主な参考文献を合わせると、40冊ほどになります。
その中でも、特に活用した文献10冊についてご紹介します。

1)森 於菟 ほか:分担 解剖学1総説・骨学・靱帯学・筋学(改定第11版).金原出版,1982

2)ヘルガ・フリッツ (著), ヴェルナー・プラッツァー (著):解剖学アトラス原著第10版.文光堂,2012

3)金子 丑之助:日本人体解剖学 (上巻).南山堂; 改訂19版 (1999/12/1)

4)Oatis CA:Kinesiology.Lippincotto Williams & Wilkins,2009

原著(英語版)を使用しましたが、翻訳版が出ています。
英語が苦手な方は、翻訳版がおすすめです。

原著(英語版)の英語は、分かりやすく書かれています
ので挑戦したい方は、こちらがおすすめです。
価格も翻訳版よりも安いですよ。
私が参考にした洋書は、第2版でしたが
第3版が出版されていますので、最新版がおすすめです。

Kinesiology: The Mechanics and Pathomechanics of Human Movement by Carol A Oatis PT PhD(2016-02-13)

Kinesiology: The Mechanics and Pathomechanics of Human Movement by Carol A Oatis PT PhD(2016-02-13)

5)Donald A.Neumann:筋骨格系のキネシオロジー 原著第3版 単行本(ソフトカバー) – 2018/12/28

こちらも運動学では定番の教科書です。
私が参考にしたのは、英語版ですが、日本語翻訳版が
出版されています。

6)Keith L Moore:Clinically Oriented Anatomy ,Lippincott Williams & Wilkins;4 edition,1999

こちらも翻訳版が出ています。
世界的な名著なのでおすすめです。

英語ができる方は、洋書の方がおすすめです。
価格は、翻訳版の半分ほどで、しかも最新版すので。

7)Florence Peterson Kendall, Elizabeth Kendall McCreary, Patricia Geise Provance, Mary McIntyre Rodgers, William Anthony Romani:Muscles: Testing and Function, with Posture and Pain,Lippincott Williams & Wilkins; Fifth Edition edition (February 1, 2005)

こちらの本も運動学の名著です。

日本語版が出ていますのでご紹介します。

英語での原書はこちらです。

8)橋本 淳・信原克哉:肩診療マニュアル 第3版.医歯薬出版,2008.1

最新版が出ていますので、そちらを紹介します。
肩に関しては、おすすめの本です。

9)J. Castaing 他/中山彰一 ・井原和彦(訳):図解 関節・運動器の機能解剖 下肢編.協同医書出版,1986

変わった視点から分かりやすいイラストを用いて解説してあります。

運動器の学習をする際には、一度目を通されることをおすすめします。

10)Gray’s Anatomy for Students: With STUDENT CONSULT Online Access, 3e

この本も翻訳されていますので、最新版を掲載します。

英語でも、読みやすい本です。

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