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今回は、第51回午前の1番の上肢の関節可動域測定(ROM測定)の問題です。
1. 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。
目次
解説
答え 4
1.肩甲帯の屈曲
肩甲帯のROM測定 | ||||
運動方向 | 参考可動域 | 基本軸 | 移動軸 | 注意点 |
屈曲 | 20 | 両側の肩峰を結ぶ線 | 頭頂と肩峰を結ぶ線 | |
伸展 | ||||
挙上 | 肩峰と胸骨上縁を結ぶ線 | 背面から測定する | ||
引き下げ (下制) |
10 |
肩甲帯の屈曲・伸展
肩甲帯の挙上・引き下げ
1.肩甲帯の挙上になっているので✖
2.肩屈曲、3.肩外旋
運動方向 | 参考可動域 | 基本軸 | 移動軸 | 注意点 |
屈曲 flexion (前方挙上) |
180 | 肩峰を通る床への垂直線(立位または坐位) | 上腕骨 | 前腕は中間位とする。 体幹が動かないように固定する。 脊柱が前後屈しないように注意する。 |
伸展 extension (後方挙上) |
50 | |||
外転 abduction (側方挙上) |
180 | 体幹の屈曲が起こらないように90°以上になったら前腕を回外することを原則とする。 | ||
内転 adduction |
0 | |||
外旋 external rotation |
60 | 肘を通る前額面への垂直線 | 尺骨 |
上腕を体幹に接して、肘関節を前方90°に屈曲した肢位で行う。 |
内旋 internal rotation |
80 | |||
水平屈曲 horizontal flexion |
135 | 肩峰を通る矢状面への垂直線 | 上腕骨 | 肩関節を90°外転位とする。 |
水平伸展 horizontal extension |
30 |
肩(その他の検査法:別法)
運動方向 | 参考可動域 | 基本軸 | 移動軸 | 注意点 |
外旋 external rotation |
90 | 肘を通る前額面への垂直線 | 尺骨 | 前腕は中間位とする。 肩関節は90°外転し、かつ肘関節は90°屈曲した肢位で行う。 |
内旋 internal rotation |
70 | |||
内転 adduction |
75 | 肩峰を通る床への垂直線 | 上腕骨 | 20°または45°肩関節屈曲位で行う。 立位で行う。 |
2.屈曲は、立位または坐位で測定する必要があります。仰臥位なので☓
3.前腕中間位で、移動軸が尺骨で測定する必要があります。設問の絵では橈骨で、前腕も中間位ではありませ。よって☓
4.正しい
5.前腕の回外の基本軸が間違っているので✖
運動方向 | 参考可動域 | 基本軸 | 移動軸 | 注意点 |
回内 pronation |
90 | 上腕骨 | 手指を伸展した手掌面 | 肩の回旋が入らないように肘を90°に屈曲する。 |
回外 supination |
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