53 肋骨に付着する筋はどれか。
1.広背筋
2.僧帽筋
3.小円筋
4.大菱形筋
5.肩甲下筋
【解説】
肋骨に付着する筋は、多数あります(リンク参照)。主な筋は、斜角筋、前鋸筋、大胸筋、小胸筋、腹筋群(腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋、腰方形筋)、横隔膜、広背筋です。
この設問では、肋骨に付く筋というよりは、僧帽筋、小円筋、大菱形筋、肩甲下筋の起始・停止がしっかり分かっているかが問われています。
広背筋は、T6~L5棘突起、仙骨(正中仙骨稜)、腸骨稜、弟9~12肋骨、肩甲骨(下角)から起こり、上腕骨の小結節稜に付きます。
僧帽筋は、後頭骨(上項線)、外後頭隆起、項靱帯、頸椎棘突起、胸椎の棘突起、棘上靭帯などから起こり、鎖骨、肩甲骨(肩峰、肩甲棘)に付きます。
小円筋は、肩甲骨の外側縁上部から起こり、上腕骨の大結節に付きます。
大菱形筋は、T2~5棘突起および棘上靭帯から起こり斜め下方に向かい、肩甲骨(内側縁)に付きます。
肩甲下筋は、肩甲下窩(肩甲骨前面)から起こり、小結節および小結節稜の上端に付きます。
答え:1