肩甲挙筋、小菱形筋、大菱形筋について(起始・停止・作用・支配神経)

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肩甲挙筋、小菱形筋、大菱形筋

僧帽筋(浅背筋の第1相)に被われ,肩甲骨の運動に関与する.(動画リンクあります。)

1. 肩甲挙筋 levator scapulae

上1/3は胸鎖乳突筋,下1/3は僧帽筋に被われる.触知は板状筋と中斜角筋の間の側方で可能.
起始 ・C1~4横突起
(C3,4は横突起の後結節)
斜め外下方に下る
停止 小菱形筋付着部よりも上の
肩甲骨の上角
作用 肩甲骨の挙上,下方回旋,内転
・頸部の屈曲,伸展,側屈,同側回旋
髄節 C3,4,5
神経 神経前枝 C3,4
肩甲背神経 C4,5

2. 小菱形筋 rhomboid minor

僧帽筋に被われる狭い菱形の筋.
起始 ・C(6)7,T1棘突起
・C6,7の項靱帯大菱形筋の上方を斜め外下方へ併走する.
停止 肩甲棘三角より上の
肩甲骨の内側縁上部
作用 肩甲骨の内転,挙上,下方回旋
髄節 C4,5
神経 肩甲背神経

3. 大菱形筋 rhomboid major

僧帽筋広背筋に殆ど被われる菱形の広い筋.
起始 ・T2~5棘突起
・棘上靱帯小菱形筋の下方を斜め外下方へ走る.
停止 肩甲棘三角より下の
肩甲骨の内側縁に広く
作用 肩甲骨の内転,挙上,下方回旋
髄節 C4,5
神経 肩甲背神経

 

肩甲背神経

肩甲挙筋,小菱形筋,大菱形筋の深部を肩甲骨内側縁に沿って下行しながら筋を支配する.

※肩甲挙筋は、頸神経前枝と肩甲背神経による二重神経支配の筋です。

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