40 FIMの評定で修正自立となるのはどれか。2つ選べ。
1.入れ歯の着脱が自立している。
2.シャワーのみで入浴が自立している。
3.スプーンを用いての食事が自立している。
4.パッドを用いての排尿管理が自立している。
5.装具を装着して300m程度の歩行が自立している。
【解説】
FIMについては、まとめていますのでその記事も参照してください。
修正自立とは、用具の使用や安全性に配慮が必要であったり、通常よりもADLの実行に時間がかかる場合が含まれます。
1.入れ歯は、整容動作に含まれる
整容動作のFIMでの評価は、
1) 口腔ケア 2)洗顔 3)手洗い 4)整髪 5)化粧または髭剃りの5つの動作(歯磨きか入れ歯洗い、櫛かブラシで髪をとくことなど)で行います。
それぞれの項目について何%しているかを評価し、平均する。
5つめの髭剃りまたは化粧をおこなっていない場合はその他の4項目で評価する。
この場合の修正自立では、用具の使用や安全性に配慮が必要であったり、時間がかかる場合となります。
2.シャワーは、入浴動作に含まれる
入浴動作のFIMでの評価は、身体を洗う、拭く動作を採点する。
洗う範囲は首から下で、背中は含まれない。
浴槽、シャワー、またはスポンジ浴のいずれでもよい。
清拭には、洗う・すすぐ・拭く・乾かすという動作があるが、洗うの比重が大きい。
身体を10ヶ所に分けて考える。
(胸部・両上肢・腹部・両大腿部・両下腿部・会陰部前面・殿部)何ヶ所を自分で行えて、何ヶ所を介助しているかで評価し、採点する。
となっており、完全自立の7点となります。
3.スプーンは食事自立に含まれる
食事動作のFIMでの評価は、食事が適切に用意された状態で、適当な食器を使って食物を口に運ぶ動作から咀嚼し、嚥下するまでを評価。
配膳・下膳は含まれない。
口に運ぶ・かき集める・飲み込む、という動作を採点する。
但し、箸での動作は必ずしも必要ではなく、通常のスプーンやフォークで自立していれば、7点となります。
4.尿取りパッドは修正自立
排尿管理のFIMでの評価です。
尿パッドやリハビリパンツを使用しているが、失敗はない。
失禁してもすべて自分で処理している場合が修正自立となります。
5.装具で50m以上は、修正自立
移動(歩行・車椅子)のFIMでの評価です。
50m移動し、介助者を必要とせず、補装具、杖などの使用、安全性の配慮が必要な場合が修正自立となります。
解答
4、5