51. 膜性骨化で形成されるのはどれか。
目次
【解説】
骨化 Ossification
骨が作られる過程を骨化といいます。
正常な骨の形成には、軟骨内骨化と膜内骨化(=膜性骨化)の2つがあります。
軟骨内骨化 Endochondral ossification
殆どの骨が軟骨内骨化です。
胎生期に間葉細胞が集まり➡軟骨芽細胞➡軟骨細胞へと分化します。
軟骨細胞は、硝子軟骨(=ガラス軟骨)、弾性軟骨、線維軟骨のどれかになります。
硝子軟骨が徐々に骨組織へと置き換わるのが軟骨内骨化です。
一次骨化中心や二次骨化中心なども軟骨内骨化でみられます。
膜内骨化(=膜性骨化) Intramembranous ossification
膜性に集まった肝葉細胞の中に骨芽細胞が現れ類骨が作られて行く過程の骨化で、軟骨から骨への置き換わりはありません。
前頭骨、頭頂骨、後頭骨、側頭骨、頭蓋冠、下顎骨、鎖骨などが膜内骨化で形成されます。
異所性骨化 Heterotopic ossification
「骨組織が存在しない部位に発生する骨化」と定義されています。
骨組織が存在しない部位とは、筋、腱、靱帯、関節包、臓器などです。
神経損傷、大関節の手術、熱傷などの因子が関連し、股関節、肘関節、肩関節が好発部位になります。
具体的には、股関節の人工関節置換術後に股関節周辺にみられたり、
脊柱管の靱帯に生じる後縦靭帯骨化症(OPLL)や黄色靱帯骨化症(OYL)など難病に指定されているものもあります。
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答え
2.頭蓋骨