肋間膜(ろっかんまく)は、
上下の肋骨の間に張る膜状の靱帯です。
肋間膜があるおかげで、胸郭の
内側にある肺が守られ、
呼吸に際しても肺が外に飛び出さない
ようになっています。
目次
肋間膜について
肋骨と肋骨の間(肋間隙:ろっかんげき)に張る
膜状の靱帯です。
外肋間膜、内肋間膜の二つがあります。
外肋間膜は外肋間筋(肋間神経)が欠ける
胸郭前方部分に張ります。
内肋間膜は内肋間筋(肋間神経)が欠ける
胸郭後方部分に張ります。
※肋間筋と肋間膜で肋間隙(ろっかんげき)は全て被われる.肋間隙の下には肺があります。
キーワード
外肋間膜external intercostal membrane
外肋間筋external intercostal muscle |
内肋間膜internal intercostal membrane
内肋間筋internal intercostal muscle |
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外肋間膜
外肋間筋(肋間神経)の前内側への延長部分で
胸郭前方の肋間隙(上下の肋軟骨の間)に張る.
外肋間筋について
肋間隙を満たす左右11対の筋で
肋骨結節部から肋硬骨が肋軟骨に移行する
付近まであります(それより前方は外肋間膜が張る)。
起始部から斜め前方に下り外腹斜筋と同じ走行
(内肋間筋の走行とは直交)で多量の腱線維を
混じ、背部は内側上方から外側下方、
胸部は外側上方から内側下方へ下って停止します。
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内肋間膜
内肋間筋(肋間神経)の後内側への延長部分で
胸郭後方の肋間隙(上下の肋硬骨の間)に張る.
内肋間筋について
外肋間筋よりも深層で肋骨角から
胸骨までの範囲にある左右11対の筋
(肋骨角から後方は内肋間膜が張る)。
内腹斜筋と同じ走行(外肋間筋の走行とは
直交)で後下方から前上方に上がり
停止する.
下部2個はしばしば内腹斜筋に続く.
起始 | 下の肋骨の上縁および内面 |
停止 | 上の肋骨の下縁および内面の ・肋骨溝の上縁 |
作用 | ・肋骨引き下げ(呼息) ※前部線維は吸息時に筋活動が認められるがそのメカニズムは十分に解明されていない. |
髄節 | T1~11 |
神経 | 肋間神経(胸神経前枝) |