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隆椎(りゅうつい)(第七頸椎)
Vertebra prominens;C7
頸椎の最下端部.
特徴的な長い棘突起は項靱帯と棘上靱帯の移行部となる.
棘突起は頸部側屈の関節可動域(ROM)測定の際の基準となる.
①棘突起spinous process ②横突起transverse process ③横突孔transverse foramen
第7頸椎の棘突起
最も長大で二分せず体表から容易に触知できる(隆椎の名称の所以).
項靱帯が停止し棘上靱帯へ移行する.
頭棘筋(脊髄神経),頸棘筋(脊髄神経),棘間筋(脊髄神経),頭半棘筋(脊髄神経),胸半棘筋(脊髄神経),小菱形筋(肩甲背N),上後鋸筋(肋間神経),僧帽筋(副神経,頸神経)が付く.
第7頸椎の横突孔
小さく,閉鎖している場合もある.
通常,椎骨静脈は通すが椎骨動脈は通さない.
第7頸椎の横突起
前結節は欠く場合が多いが,前結節が巨大化して肋骨となる場合は頸肋(けいろく)と呼ばれる.
▲頸肋の発生頻度は1%弱で胸郭出口症候群(TOS)の原因の一つとなる.
横突間筋(脊髄神経),回旋筋(脊髄神経),頸長筋(頸神経),中斜角筋(頸神経),肋骨挙筋(肋間神経)が付く.
□key words
①棘突起spinous process
項靱帯nuchal ligament |
②横突起transverse process
頸肋cervical rib 胸郭出口症候群thoracic outlet syndrome ③横突孔transverse foramen |