重心線の位置は、非常に重要です。
我々が、健康な時は普段気にすることは
ありませんが、
足に怪我をしたり、ふらつきがある、
腰痛など、身体のどこかに不調をきたした
状態では重心線の通る場所が症状を
良くも悪くもする結果となります。
もちろん、重心線をコントロール
することで安定した歩行や走行を
得ることができますので、プロの
スポーツ現場や医療の治療場面でも
活用される基盤になる知識です。
ここでは、立位において理想とされる
重心線の位置について書いています。
以下を通ります!!
通過するポイントは、詳細な解説ページへ
リンクするようにしています。
参考にしてください。
頭頂部から床の方向へ向かっての
重心線が通る位置を示しています。
矢状面での重心線(plumb line)の位置
冠状縫合(かんじょうほうごう)のやや後方
耳垂(じすい)
(外耳孔、歯突起)
肩峰(けんぽう)
肩こりの原因は?
⇒耳垂から下した重心線が、
肩峰よりも前を通る場合、
頭部が体幹の前方に位置すること
となり、頭が前方へ倒れるのを防ぐ
ことが必要となります。
そのため、頭部を後方から引っ張る筋
(僧帽筋、板状筋、後頭下筋群など)の
持続的な収縮が必要となります。
これが、姿勢からくる慢性的な
肩こりの原因の一つです。
体幹の中央
腰椎の椎体
仙骨の岬角(こうかく)
股関節のやや後方(大転子)
大腿骨には、前捻角(ぜんねんかく)が
あるため、股関節の後方に大転子があります。
膝関節のやや前方
(膝蓋骨の後方)
⇒反張膝(はんちょうしつ)では、
重心線は、膝関節の前方へ行き過ぎた
状態です。
また、膝関節の後方に重心線が
あれば、歩行時の膝折れの原因となります。
外果(がいか)のやや前方(2㎝程度前方)
重心線の位置(画像)
【立位姿勢における重心線】pic.twitter.com/A0hKaY650N
— 基礎医学のゴロ&知識大辞典 (@medigoro) 2018年9月19日
オーソドックスな姿勢に関する図です。
姿勢に関して参考になる本
セラピスト向けで姿勢に関する本も
多数でています。
重心線や姿勢を治療に取り入れたい
セラピストの方は、参考にされてください。
姿勢の教科書です。
スポーツ分野にも関係している本です。