2.関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。
目次
【解説】
1.股関節を外旋して測定しているので誤り。
<股関節外転の関節可動域測定法>
参考可動域
45°
基本軸
両側の上前腸骨棘を結ぶ線への垂直線
移動軸
測定肢位・注意点
背臥位で骨盤を固定する。
下肢は外旋しないようにする。
内転の場合は、反対側の下肢を屈曲挙上してその下を通して内転させる。
2.股関節の屈曲が90°になっておらず、また、若干外転位となったまま測定しているので誤り。
<股関節の外旋の関節可動域測定法>
参考可動域
45°
基本軸
膝蓋骨より下した垂直線
移動軸
測定肢位・注意点
骨盤の代償を少なくする。
3.膝関節を伸展位で測定しているので誤り。
<足関節の背屈(伸展)の関節可動域測定法>
参考可動域
20°
基本軸
腓骨への垂直線
移動軸
第5中足骨
測定肢位・注意点
膝関節屈曲位で行う。
4.正しい
<足関節の内がえしの関節可動域測定法>
参考可動域
30°
基本軸
下腿軸への垂直線
移動軸
足底面
測定肢位・注意点
膝関節屈曲位で行う。
5.左股関節の屈曲がみられ、骨盤の固定がなされていないため誤り。
そのため、骨盤の代償がみられる。
<股関節の屈曲の関節可動域測定法>
参考可動域
125°
基本軸
体幹と平行な線
移動軸
測定肢位・注意点
骨盤と脊柱を固定する。
屈曲は背臥位、膝屈曲位で行う。
伸展は腹臥位、膝伸展位で行う。
答え
4.足部内がえし