<解説>第50回理学療法士国家試験問題(50A1)ROM測定

1.関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。50A1

 

目次

【解説】

1.○(股関節の屈曲)股関節の屈曲

背臥位、膝屈曲位で行うことが原則。基本軸は体幹と平行な線、移動軸は大腿骨(大転子と大腿骨外側顆をの中心を結ぶ線)参考可動域は125度です。伸展は、15度です。

2.×(足関節の背屈)基本軸

腓骨への垂直線、移動軸は第5中足骨で、足部の外側から測定する必要があります。膝関節を屈曲して測定します。参考可動域は背屈20度です。底屈は45度。

3.×(股関節の内転)

右の股関節内転を測定してありますが、股関節の外旋(代償)がみられます。基本軸は両側の上前腸骨棘を結ぶ線への垂直線、移動軸は大腿骨中央線(上前腸骨棘より膝蓋骨中心を結ぶ線)で、参考可動域は20度です。外転は45度。

4.×(足部内転)

基本軸及び移動軸は第1、第2中足骨の間の中央線です(設問の図は第2、第3の中足骨となっています。)。参考可動域は20度です。外転は10度です。

5.○(股関節の内旋)

基本軸は、膝蓋骨より下した垂直線、移動軸は下腿中央線(膝蓋骨中心より足関節内外果中央を結ぶ線)です。参考可動域は、内外旋ともに45度です。骨盤の代償に気を付ける必要があります。

答え

1,5

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