目次
膝蓋骨
Patella
大腿四頭筋の中に発生した逆三角形の巨大な種子骨．
膝関節の屈曲の際，大腿骨は膝蓋骨の関節面上を滑るが膝蓋骨自体は膝蓋腱により下方から固定されているため移動しない．
膝蓋骨底(てい)base of patella
膝蓋骨の上縁部分で三角形の底辺にあたる．
大腿直筋（大腿神経），中間広筋（大腿神経）が付く．
内側縁medial margin
膝蓋骨の内側部分．内側広筋（大腿神経）が付く．
外側縁lateral margin
膝蓋骨の外側部分．
外側広筋（大腿神経）が付く．
膝蓋骨尖(せん)apex of patella
膝蓋骨の下端部．
膝蓋靱帯が付く．
▲この部の骨端症はSindig-Larsen-Johanssen 病．
関節面articular surface
後面にあり大腿骨の関節面（膝蓋面）と膝蓋大腿関節 (PF関節) をつくる．
内側（関節）面medial（articular）surface，外側（関節）面外側(関節)面lateral （articular）surfaceの2つに分かれ，間に垂直稜vertical ridgeが形成される．
| 膝蓋骨 | 内側（関節）面 | 外側（関節）面 |
| 形 状 | 平面～凸状 | 凹状 |
| 面 積 | 狭い | 広い |
| 前額面に対する関節面の角度 | 大きい | 小さい |
内側関節面は平面～凸状，外側関節面は凹状であるが，これはQ角により大腿四頭筋の力学的ベクトルの総和が外側に向くことが関係している．
Q角（Q-angle；quadriceps angle）
Q角（Q-angle；quadriceps angle）は上前腸骨棘から膝蓋骨の中心への線と膝蓋骨の中心から脛骨粗面の中心への線との角度で，男性15°以内，女性20°以内が正常とされる．
▲Q角が大きいと膝蓋骨の外側脱臼や膝蓋大腿関節症（PF障害）の原因となる．
Insall-Salvati Ratioとは？
膝蓋腱長（patella tendon length）／膝蓋骨長（length of the patella）= 1.2～0.8（最近の報告は=0.74～1.50）．
膝蓋骨高位（patella alta） > 1.2 (>1.5)．膝蓋骨低位（patella baja）< 0.8 (<0.74)