解説! 第51回理学療法士・作業療法士国家試験(51A70) 肩の外旋筋

70 肩関節の外旋筋はどれか。
1. 肩甲下筋
2. 広背筋
3. 三角筋前部
4. 小円筋
5. 大胸筋

目次

【解説】

とっても基本的な問題です。

過去にも何度も同様の問題が出題されていますので要チェックです!

1. 肩甲下筋※(動画リンク)
subscapularis

烏口腕筋および上腕二頭筋(短頭)の後方を通る.筋内腱を持つ羽状筋

起始 ・肩甲骨の肋骨面(肩甲下窩)
・肩甲下筋膜前鋸筋後方,大円筋の上前面を走り肩関節包と癒着する.
停止 ・小結節
・小結節稜の上端
作用 ・肩関節の内旋
・上腕骨頭の安定化
・外転(上部線維),内転
▲損傷するとLift off テスト※,Belly pressテストが陽性となる.
髄節 C5,6,7
神経 肩甲下神経

 

2.広背筋(動画リンク)
latissimus dorsi

腰背部の表層にある扇状の広い筋.(胸椎から起始する上縁部は僧帽筋に一部被われる.)

広背筋
起始 ・T6~L5棘突起
・正中仙骨稜
・腸骨稜後部
・第9~12肋骨
・肩甲骨下角集まって腋窩から大円筋の下方を越え上腕骨の内側から前方に出て烏口腕筋と上腕二頭筋短頭の後方を通る.下部からの線維は小結節稜上部,上部からの線維は小結節稜下部にねじれる様にして(大円筋付着部よりも前に)付く.
大円筋付着部との間に広背筋腱下包がある.
停止 ・上腕骨の小結節稜
作用 ・肩関節の伸展,内旋,内転
・肩甲帯の下制
・骨盤の引き上げ,前傾
髄節 C6,7,8
神経 胸背神経

 

3.三角筋(動画リンク)
deltoid

表層の厚い筋で肩を三角形に被い,丸みをつくる.中部線維のみ羽状を呈す.

起始 前部
・鎖骨外側1/3前縁
中部
・肩峰外側~後縁
後部
・肩甲棘の後縁希に広背筋,僧帽筋,上腕筋と連結
停止 肩関節を被って大結節を越え上腕骨の中央外側にあるV字形の
・三角筋粗面
作用 前部
・肩関節の屈曲(,内旋,外転)
中部
・肩関節の外転,屈曲
後部
・肩関節の伸展(,外旋,外転,内転)
髄節 C5,6
神経 腋窩神経

 

4.小円筋※(動画リンク)
teres minor

棘下筋下縁を並走.

起始 ・肩甲骨外側縁の上部2/3(肩甲回旋動脈が間を通る)
・棘下筋膜
停止 ・大結節(後縁下部)
・肩関節包
作用 ・肩関節の外旋,内転
・上腕骨頭の安定化
・肩関節包を引く
髄節 C5,6
神経 腋窩神経

 

5.大胸筋
pectoralis major(動画リンク)

胸部の前面を被う厚い扇形の筋.
腋窩の前壁の大分部をつくる.
C6頸髄損傷者では,手を固定して大胸筋で肩を内転させ麻痺した肘伸展筋の代償を行う(CKC閉鎖運動連鎖).

大胸筋
起始 <鎖骨部>

・鎖骨内側1/2~2/3前面から外下方へ

<胸肋部>

・胸骨前面

・第1~7肋軟骨から水平外方へ

<腹部>

・腹直筋鞘上部前葉から外上方へ

停止 各部は集まって扇状となり上腕二頭筋腱の前を越え鎖骨部の線維が下方,腹部の線維が上方へ捻れ、順序よく重なりながら上腕骨の
・大結節稜
作用 <鎖骨部>

・肩関節の屈曲,内転,内旋

・胸郭の挙上(吸息)
※肩関節100°外転位からの外転

<胸肋部>

・肩関節の内転,内旋
※肩関節屈曲位からの伸展

<腹部>

・肩関節の内転,内旋

・肩関節の下制
※肩関節屈曲位からの伸展

髄節 <鎖骨部>C5,6,7
<胸肋部、腹部>C6,7,8, T1
神経 外側胸筋神経・内側胸筋神経

 

肩の外旋に作用する筋

棘下筋、小円筋、棘上筋、三角筋後部線維、上腕二頭筋の長頭ぐらいです。

通常は、棘下筋、小円筋、棘上筋、三角筋後部線維までを知っていればOKです!

Sponsored Link

答え

4. 小円筋

Sponsored Link
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次