trapezius and latissimus dorsi 僧帽筋、広背筋について(起始、停止、作用)

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僧帽筋と広背筋の概要

解剖学(anatomy)では、浅背筋の第1層に区分されます.

浅背筋は、棘突起から起こり上肢の運動に関わり棘腕筋ともいわれます.

表層から第1層と第2層に分けられ、第1層は、背部の最も表層にあり主に頭頸部,肩甲骨上腕骨の運動に関与します.(動画リンクあります。)

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1.僧帽筋について

(動画リンク)trapezius
背部の最表層にある.
※上部線維,下部線維は前鋸筋とともに肩甲骨の上方回旋※に作用する.
▲麻痺や機能不全で翼状肩甲(特に肩外転時に著明)が生じる.

 

 

僧帽筋
起始 上部線維:
・後頭骨の上項線内側1/3
・外後頭隆起
・項靱帯
下外側方向に下る
中部線維:
・C(6)7~T3棘突起
・C(6)7~T3棘上靱帯
水平方向に向かう
下部線維:
・T4~12棘突起
・T4~12棘上靱帯
上外側方向へ
停止 上部線維:

鎖骨外側1/3の後縁

中部線維:

・肩峰の内側縁
・肩甲棘の上内側縁

下部線維 :

肩甲棘の内側縁

作用 上部線維:

肩甲骨の挙上,上方回旋,内転
・頭部,頸部の伸展,側屈,反対側回旋

中部線維:

肩甲骨の内転,挙上

下部線維:

肩甲骨の下制,上方回旋

髄節 C2,3,4
神経 ・副神経(第11脳神経)
・頸神経叢の筋枝
C2,3,4

 

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2.広背筋

(動画リンク)latissimus dorsi
腰背部の表層にある扇状の広い筋.(胸椎から起始する上縁部は僧帽筋に一部被われる.)

 

広背筋
起始 ・T6~L5棘突起
・正中仙骨
・腸骨稜後部
・第9~12肋骨
肩甲骨下角集まって腋窩から大円筋の下方を越え上腕骨の内側から前方に出て烏口腕筋上腕二頭筋短頭の後方を通る.下部からの線維は小結節稜上部,上部からの線維は小結節稜下部にねじれる様にして(大円筋付着部よりも前に)付く.
大円筋付着部との間に広背筋腱下包がある.
停止 上腕骨の小結節稜
作用 肩関節の伸展,内旋,内転
・肩甲帯の下制
・骨盤の引き上げ,前傾
髄節 C6,7,8
神経 胸背神経

聴診三角 triangle of auscultation

僧帽筋の下外側縁,広背筋の上縁,肩甲骨の内側縁により囲まれる三角形の聴診部位です。

 

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