脊柱起立筋(腸肋筋、最長筋、棘筋)について(起始・停止・作用・支配神経)

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[2] 脊柱起立筋 Erector spinae

腸肋筋,最長筋,棘筋の総称で体幹を伸展(直立)させ姿勢保持に関わる.

腸肋筋は脊柱起立筋の最外側部.

最長筋は長い筋で腸肋筋と棘筋の間にある.

棘筋は脊柱起立筋の中で最内側にあり下位の棘突起から起こり数個上の棘突起に付く.

動画リンクあります。

1.腸肋筋

筋名 1.腸肋筋
iliocostalis
起始 腰腸肋筋仙骨後面,腰背腱膜,腸骨稜,腰椎の棘突起(最長筋と混じり共通腱となる)

胸腸肋筋:下位の肋骨(第7~10肋骨角,11,12肋骨

頸腸肋筋:上位の肋骨(第1~6肋骨角)

停止 腰腸肋筋:下位の肋骨(第7~10肋骨角,第11,12肋骨)下縁

胸腸肋筋:上位の肋骨(第1~6肋骨角)の下縁

頸腸肋筋:C4~6横突起(後結節)

作用 ・体幹の伸展,側屈,同側回旋
・吸息補助
髄節 C4~L3(不定)
神経 脊髄神経後枝の外側枝

2.最長筋

筋名 2.最長筋
longissimus
起始 胸最長筋仙骨後面,腰背腱膜,腸骨稜,腰椎の棘突起(腸肋筋と混じり共通腱となる)

頸最長筋:上位胸椎[T(1,)2~6]の横突起

頭最長筋:頸椎(C4~7)横突起および関節突起,上位胸椎[T1~4(,5,6)]横突起

停止 胸最長筋:第3~12肋骨肋骨角と肋骨結節の間),全腰椎肋骨突起と副突起,全胸椎の横突起

頸最長筋:C2~6横突起の後方(C3~6は横突起の後結節)

頭最長筋:頸板状筋よりも深部で・側頭骨の乳様突起

作用 ・体幹の伸展,側屈,同側回旋
・吸息補助
髄節 C2~L5(不定)
神経 脊髄神経後枝の外側枝

3.棘筋

筋名 3.棘筋
spinalis
胸棘筋のみ本来の棘筋で,頸棘筋は棘間筋,頭棘筋は頭半棘筋の一部とされる.
起始 頭棘筋: C5~T3棘突起(頭半棘筋の筋束の一部)

頸棘筋:C5~T2棘突起(棘間筋が長くなったもの)

胸棘筋: T11~L2棘突起(起始は胸最長筋と癒着)

停止 頭棘筋:後頭骨(上項線と下項線の間の後頭鱗)

頸棘筋:C2~5棘突起

胸棘筋胸椎(T1~9)棘突起(停止は半棘筋と癒着)

作用 ・体幹の伸展,側屈,同側回旋
・吸息補助
髄節 C2~T10(不定)
神経 脊髄神経後枝の外側枝

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