医療系の国家試験
医療系の国家試験には以下のような資格があります。
医師国家試験、歯科医師国家試験、保健師国家試験、助産師国家試験、看護師国家試験、診療放射線技師試験、臨床検査技師国家試験、理学療法士国家試験、作業療法士国家試験、視能訓練士国家試験、臨床工学技士国家試験、義肢装具士国家試験、歯科衛生士国家試験、歯科技工士国家試験、救急救命士国家試験、はり師試験、きゅう師試験、あん摩マッサージ指圧師試験、言語聴覚士国家試験、柔道整復師試験
はじめに
ゼロに近い状態から6ヶ月で国家試験に合格するには、それ相応の努力は当然必要です。
知識の貯金がある人は良いですが、あまり無い人は、結構大変だと思います。
それでも、がんばる人を応援するために今回書きました。
「6ヶ月で合格するためのギリギリの方法です」。
できれば1年以上前から実践し模擬試験などで実績を出し、余裕を持って本番の国家試験へ望んでもらいたいと思います。
色々な勉強法が合格した人などから紹介されていますが、
今回、提案する「最短6ヶ月で国家試験に合格できる勉強法」は、
今まで、あまり成績がふるわなかった方にこそ知ってほしい方法です。
今までの勉強法を変えてしまうのは不安な人もいるかと思います。
試験に合格できる人がどのような勉強をしているか、そして
努力むなしく不合格になってしまう人がどのような勉強をしているかも分かりますので
ぜひとも、今の自分の勉強法と比べて参考にしてみて下さい。
国家試験に合格する人の4つ共通点
以下の方法と逆のことをやっている人は、危険ですよ!
①学習量が多い!
これは、勉強時間ではありません。
学習の質も大事です。
例えば、一生懸命に取り組んだ問題の数が多い場合は、学習量が多いと言えます。
②合理的な学習法を実践!
ノートをつくることに一生懸命になってしまっている人もいますが、一長一短あります。
完璧なノートはできたが、国家試験には間に合わないってこともありえます・・・。
(ノート作りは、最低でも国家試験の6ヶ月前までには終了しておきましょう。)
合理的な学習法をする人は、自分の頭の中にコツコツと整理したポイントを蓄積しています。
(それができれば苦労はしない・・・と声が聞こえてきそうですが・・。)
消化しやすい分野から取り組む。
時間を有効活用するためにも、最初は、取り組みやすい分野からにしてください。
③即席の問題を出せる!
(これは、教科書やノートを見ないでです。)
身になる勉強をしている人は、頭に入っている学習内容を基に即席の問題を出せます。
④試験に問われるポイントが分かる!
国家試験を分析しながら勉強している人は、そのポイントをつかんでいます。
問題は違うが、問われる内容や対象が同じであることは多々あります。
これが、分かれば学習効率が圧倒的にアップします。
具体的な方法
準備する物(必要物品)
過去の国家試験問題と解答(5年~10年分)
⇒年度ごとの国家試験問題
⇒分野別にまとめてあるもの
国試問題を解説してある対策本
選択枝の一つ一つの解説があるものが良い。
ネットを活用してもよい。
今まで使ってきた教科書
ネットに接続されているパソコン、スマートフォン
単語帳、マーカー
計画(消化する過去問:5年分)
最初の1、2ヶ月で今年の問題を確実に消化します。
1ヶ月目:今年の問題(前半)を消化する
2ヶ月目:今年の問題(後半)を消化する
3,4、5ヶ月で関連した過去問まで広げて傾向をつかみます。
3ヶ月目:1年前の問題を消化し関連した過去問を解く
4ヶ月目:2年前の問題を消化し関連した過去問を解く
5ヶ月目:3年前と4年前の問題を消化し関連した過去問を解く
最後の1ヶ月で総復習をおこない本試験に備えます。
6ヶ月目:総復習、模擬試験問題を解き実績を出す!
方法(3つのポイント)
ポイント1
まずは、今年の国家試験問題を印刷した物を準備し、実際の国家試験の実施時間で解いて答え合わせをして下さい。
これは、一日で終わりますね。
ここからですが、さっそく
問題の検討に入ります。
解きやすい問題からでかまいません。
(理解するのに特別に時間がかかる問題については、最初からは取り組まず、後回しにしてもOKです。検討できる問題から順に、最初は80%以上の消化を目指して下さい。)
問題の検討例
34 肘部管症候群を疑う所見はどれか。2つ選べ。
1.小指のしびれ
2.Froment徴候
3.Tear drop徴候
4.母指球の萎縮
5.正中神経伝導速度の低下
ブログで解説している問題の1つですが、
答えは、1,2です。
検討する際は、
まず、肘部管症候群を疑う所見と設問にありますので、
肘部管症候群の所見について、一般的な情報を知る必要があります。
これには、国試問題の解説書と教科書をうまく組み合わせることが必要です。
時間がないからといって理解しないまま丸暗記することは、おすすめできません。
解説を詳しく読んで理解し、分からない点があれば教科書で調べることが重要です。
ネットの情報もうまく活用してください。
そして、解説書の補足として、そこにポイントだけ書き入れます。
ポイントというのは、あなたが疑問に思った点です。
書き込む内容は、極端に言えば、あなただけ分かればOKです。
一つ一つの選択肢について、分からない点があれば、その点も調べる必要があります。
このようにして1つの問題から広げて情報を得ることに心がけて下さい。
根気よく参考書と教科書を活用して下さい。
国家試験問題の作成委員は、基本的に、私たちの持っている教科書をみて問題を作成していることを忘れないで下さい。
そういう目で教科書を活用すると、また、教科書の見方が変わってくると思います。
暗記しないといけないことが出てきた際には、単語帳に簡単な問題を書きます。
例えば、今回の問題では、単語帳に
・肘部管症候群の所見は?
・Froment徴候とは?
・Tear drop徴候とは?
・母指球の筋と神経?
・正中神経支配の筋は?
などの問題を作成できます。
答えは、丁寧に書く必要はありません。
極端な話、最初は書かなくてもOKです。
しばらくは答えを覚えていますので書きませんが、
忘れてしまったり、あやふやになってきた際はもう一度、同じ箇所を調べて答えのポイントを書きます。
なぜ、答えを丁寧に書かないのか? ですが、
ノートと同じで、結局は自分の頭の中に理解したことを整理して記憶する必要があります。
そのことを考えて単語帳を活用することをおすすめします。
ポイント2
やはり、時間配分が大事です。
最初の一ヶ月で国試問題の半分を消化ですので、
一週間でどれだけ消化すればよいか?
一日でどれだけ消化すればよいか?
を考えて行動する必要があります。
そのため、最初は、ポイント1であげたような教科書の活用は十分にできないかもしれません。
しかし、教科書は捨ててはいけませんよ。
何度も言うように、教科書を参考に大半の問題がつくられています!
国試に出た教科書の箇所にマーカーで線を引くだけでも後で必ず役に立ちます。
教科書は、全部読まなくても、出題された箇所周辺を読んでチェックするだけでもOKです。
教科書に付箋を貼るのも有効です。
参考にした教科書のページを問題集に書いてもOKです。
丁寧なノート作りは、時間がかかりますので、今回はあきらめて下さい。
(受験の6ヶ月前に終わらせることができる見込みがあれば、止めませんが・・・。)
ポイント3
基礎分野の問題と専門分野の問題がありますが、
基礎分野だけを最初行って・・・などとするよりは
専門分野も行いながら、基礎分野の学習もやって行くことをおすすめします。
ポイント1で解説したように、過去の問題から広げることで、基礎分野の学習もやることができます。
最後に!
国家試験に合格するか不合格になるかで、その後の1年間の過ごし方が大きく変わってしまいます。
今回、紹介した「最短6ヶ月で国家試験に合格できる勉強法」は、
6ヶ月で国家試験に合格するための最善の方法の1つだと思いますが、
”学問に王道なし”
それを実践するには相当な努力が必要です!
せっかく、私たちの貴重な時間を使って勉強するのですから
晴れて国家試験に合格した後のことも考え
真の実力をつけられる勉強であってほしいと思います。
このブログを利用されているみなさんが
100%合格されることをお祈り致します!