22.肘関節を最大伸展させたときの表記で屈曲拘縮を示すのはどれか。2つ選べ。
1.屈曲 -10°
2.屈曲 10°
3.伸展 -10°
4.伸展 0°
5.伸展 10°
目次
【解説】
1.屈曲ー10°は、肘関節が10°過伸展された状態
すなわち、伸展10°と同じ表現となります。
臨床では、屈曲ー10°とは普通言いません。
普通は、伸展10°と表現します。
2.屈曲10°は、肘関節が10度屈曲した状態
設問にあるように、肘関節を最大伸展させた状態で肘関節が屈曲10°の状態なので
肘関節が10°屈曲拘縮している状態となります。
肘関節が伸展ー10°のように表記した方が臨床上は分かりやすいです。
3.伸展ー10°は、伸展方向からマイナス10°
肘関節が10°屈曲した状態を意味します。
(伸展10°は、選択枝の5.にあります。)
すなわち、2.と同様に肘関節が10°屈曲拘縮している状態です。
4.伸展0°は、肘関節がストレートの状態
日本整形外科学会およりリハビリテーション医学会基準の肘関節の伸展ROMの参考可動域は、5°で、
肘関節が伸展0°だから5°屈曲拘縮があるのではないかと考えるかもしれませんが、・・・
設問にも日本整形外科学会およりリハビリテーション医学会基準との前置きもありませんので、
この問題では、屈曲拘縮からは除外して考えてよいと思います。
5.伸展10°は、肘関節が10°過伸展している状態
もちろん、屈曲拘縮している状態ではありません。
答え
2、3 です。
2.屈曲 10°
3.伸展 -10°