装具の後方制動と前方制動について!反張膝ではどっち?

足関節の運動表示法はかつて0~180°となっており、90°とは現在の底背屈0°を意味していました。

 

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後方制動とは?

 

クレンザック継手の調節用の後方にあるロッドで後方部分を制御し、背屈の制限はないが、底屈を制限することになります。

 

 

すなわち、90°後方制動では?

クレンザック継手の後方を制動して、背屈はフリーで底屈制限を0°とすることを意味します。

 

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では、

90°前方制動では

クレンザック継手の前方を制動して、底屈はフリーで背屈制限を0°とすることを意味します。

 

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反張膝について

 

もし、足関節が尖足位になっている場合、これは反張膝につながります。

これは足関節が尖足位、すなわち足関節底屈位で背屈が制限されているとも言い換えることができます。

装具では背屈制御となります。

このような状態では、反張を助長してしまいます。

 

反張膝を装具で治療する場合は、上記とは逆に背屈をフリーにして、底屈を制限(底屈制御)してやる必要があります。

底屈制御では、痙性などで足関節が底屈位になることを防ぐようにします。

 

ということで、

 

反張膝では一般に、0°~10°の範囲で後方制動(底屈制限)を行います。

(上図を参照してください。)

 

反張膝の装具は?

 

膝装具としては、スウェーデン式膝装具が有名です。

その他にも、膝の伸展制限を付けられる装具であれば反張膝を制限できます。

例えば、膝のダイヤルロック付膝装具デロテーション膝装具などです。

施設の名前のついている装具としては、HRC(Hyogo Rehabilitation Center)膝装具があります。

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