次亜塩素酸水と電解次亜水の違い!家庭用生成器を選ぶ基準は?

次亜塩素酸水と電解次亜水の違いや家庭用の
生成器の選び方について書いています。

以前、書いた記事よりも、もう少し詳しく
分かりやすい内容となるようにしています。

特に、次亜塩素酸水の作り方や定義については
もう一度、まとめて直していますので
参考にしてみてください。

目次

次亜塩素酸水に注目が集まる理由!

食品添加物に認定されているほどの
安全性の高さ!

次亜塩素酸が次亜塩素酸ナトリウムと比較した場合、
低濃度でも高い除菌力

次亜塩素酸について

⬇の図にも示されるように、
次亜塩素酸は、pHによって、その存在状態が
異なることが分かっています。

pHが高くなると、塩素ガス(Cl2)、
次亜塩素酸(HClO)、次亜塩素酸イオン(ClO)の
存在比率が変化します。

 

厚生労働省参考資料より

これは、次亜塩素酸が次亜塩素酸イオンよりも
約80倍の除菌力があると言われています。
(⬆図2参照)

 

図を見ると分かるように、次亜塩素酸ナトリウムでは
次亜塩素酸の比率が少なく、次亜塩素酸水では比率が
高くなっています。

また、次亜塩素酸ナトリウムでは次亜塩素酸イオン
の比率が高いのが分かります。

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次亜塩素酸水の定義(厚生労働省)

次亜塩素酸水と呼べるものの定義は、厚生労働省
によって定められています。

簡単に言うと、

次亜塩素酸水という名前をつけたのが
厚生労働省ということになります。

これは、もう定められていることですので
変えようがありません^^;

定義以外のものは、次亜塩素酸水ではない
ということになります。

ただし、

次亜塩素酸水と次亜塩素酸を含んだ水溶液とは異なります。

次亜塩素酸を含んだ水溶液の中の1つに
次亜塩素酸水や電解次亜水などがあります。

ホントにややこしいですね^^;

有効塩素濃度と次亜塩素酸水、電解次亜水、次亜塩素酸ナトリウムの関係

実は、次亜塩素酸水、電解次亜水、
次亜塩素酸ナトリウムは、

どれも電気分解して作ることができます。

それも、同じ材料(水と塩化ナトリウム)からです^^;

食品添加物にも指定されるほどの安全性がある
ものから、手袋を装着して使用しないと
皮膚が影響されるようなものまで同じ材料から
作ることができるということです。

ネット販売でも、次亜塩素酸水や電解次亜水、
次亜塩素酸ナトリウムの生成器がそれぞれ販売されています。

目的とする物質を生成する器械であるかは、
注意して確認する必要がありますが・・。

厚生労働省資料より

左の縦軸は、pHを示します。
横軸は、有効塩素濃度(ppm)です。

⬆図は有効塩素濃度と次亜塩素酸水、
電解次亜水、次亜塩素酸ナトリウムの関係を
示してあります。

有効塩素濃度が異なりますが、
同じ除菌力を発揮するために必要な
塩素濃度と考えると分かりやすいと思います。

次亜塩素酸水(Hypochlorous Acid Water)の定義

厚生労働省が参考資料として公開している内容は以下の通りです。⬇

定 義

本品は,塩酸又は食塩水塩化ナトリウム水溶液電解することにより得られる,次亜塩素酸を主成分とする水溶液である。

本品には,

強酸性次亜塩素酸水(0.2%以下の塩化ナトリウム水溶液を有隔膜電解槽(隔膜で隔てられた陽極及び陰極により構成されたものをいう。)内で電解して,陽極側から得られる水溶液をいう。)

弱酸性次亜塩素酸水(適切な濃度の塩化ナトリウム水溶液を有隔膜電解槽(隔膜で隔てられた陽極及び陰極により構成されたものをいう。)内で電解して、陽極側から得られる水溶液、または、陽極から得られる水溶液に陰極から得られる水溶液を加えたものをいう。)

微酸性次亜塩素酸水(2~6%塩酸及び必要に応じ塩化ナトリウム水溶液を加え適切な濃度に調整した水溶液を無隔膜電解槽(隔膜で隔てられていない陽極及び陰極で構成されたものをいう。)内で電解して得られる水溶液をいう。)がある。

含 量

強酸性次亜塩素酸水 本品は,有効塩素 20~60mg/kg を含む。
弱酸性次亜塩素酸水 本品は,有効塩素 10~60mg/kg を含む。
微酸性次亜塩素酸水 本品は,有効塩素 10~3080mg/kg を含む。

性 状

本品は,無色の液体で,においがないか又はわずかに塩素のにおいがある。

確認試験

⑴ 本品 5ml に水酸化ナトリウム溶液(1→2,500) 1ml 及びヨウ化カリウム試液 0.2ml を加えるとき,液は,黄色を呈する。更にデンプン試液 0.5ml を加えるとき,液は,濃青色を呈する。

⑵ 本品 5ml に過マンガン酸カリウム溶液(1→300) 0.1ml を加え,これに硫酸(1→20)1ml を加えるとき,液の赤紫色は退色しない。

⑶ 本品 90ml に水酸化ナトリウム溶液(1→5) 10ml を加えた液は,波長 290~294nmに極大吸収部がある。

純度試験

⑴ 液性

強酸性次亜塩素酸水 pH2.7 以下
弱酸性次亜塩素酸水 pH2.7~5.0
微酸性次亜塩素酸水 pH5.0~6.5

⑵ 蒸発残留物

0.25%以下
本品 20.0g を量り,蒸発した後,110℃で 2 時間乾燥し,その残留物の質量を量る。

定 量 法

⑴ 強酸性次亜塩素酸水 本品約 200g を精密に量り,ヨウ化カリウム 2g 及び酢酸(1→4) 10ml を加え,直ちに密栓して暗所に 15 分間放置し,遊離したヨウ素を0.01mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する(指示薬 デンプン試液)。別に空試験を行い補正する。
0.01mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液 1ml=0.3545mg Cl
⑵ 微酸性次亜塩素酸水 本品約 200g を精密に量り,ヨウ化カリウム 2g 及び酢酸(1→4) 10ml を加え,直ちに密栓して暗所に 15 分間放置し,遊離したヨウ素を0.005mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する(指示薬 デンプン試液)。別に空試験を行い補正する。0.005mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液 1ml=0.1773mg Cl

定義のまとめ

厚生労働省が示している次亜塩素酸水の定義をまとめると
次亜塩素酸水と呼べるものは、

  • 塩酸または塩化ナトリウム水溶液を電解(電気分解)して生成する
  • 次亜塩素酸水には、以下の表のように3種類ある。
名称 pH 有効塩素濃度(ppm)
強酸性次亜塩素酸水 2.7以下 20~60mg/kg(ppm
弱酸性次亜塩素酸水 2.7~5.0 10~60mg/kg(ppm
微酸性次亜塩素酸水 5.0~6.5 10~80mg/kg(ppm

強酸性~微酸性までpHの範囲があります。
どちらにしても、次亜塩素酸水は全て酸性です!

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電解次亜水とは?

次亜塩素酸水と同じように、水と塩化ナトリウムから作られます。

厚生労働省から食品添加物としても認可されています。

塩化ナトリウム水溶液を電気分解して
大量の次亜塩素酸イオンと少量の
次亜塩素酸が含まれる電解水が生成されます。

これが、電解次亜水と言われるものです。

電解次亜水
pH
(水素イオン濃度)
7.5から10
(アルカリ性)
有効塩素濃度 50~200ppm
(Wikipediaより)

 

 

厚生労働省資料より

 

次亜塩素酸を含んだ水溶液の精製方法

次亜塩素酸を含んだ水溶液とは、次亜塩素酸水や
電解次亜水、次亜塩素酸ナトリウムのことです。

  1. 生成器を使う方法
  2. ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを使う方法
  3. 次亜塩素酸ナトリウムに塩酸を混ぜてつくる方法

大きく分けてこの3つの方法があります。

3番目の塩酸を使う方法は、塩素ガスを発生させたり
することもあり、一般の人にはリスクが高いです。

実用的なのは、生成器を使う方法または
ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを使う方法です。

家庭用生成器を選ぶ基準

次亜塩素酸水の家庭用機器

塩素ガスが発生しにく弱酸性、または微酸性の
次亜塩素酸水を発生させる機器の購入が理想です。

ジアイレーサーやジアポケットなどが販売されています。

ジアイレーサーは、2020年5月発売予定のものです。

発売と同時に完売になることも考えられます。
お早めの予約をおすすめします。

 

ジアポケットは、すでに予約で完売に近い状態です。

次亜塩素酸水生成器 水と塩で作る 除菌スプレー 【予約受付 正規認定店】ウイルス対策 FLAX フラックス ZIA pocket(ジアポケット) 手 消毒 除菌 消臭 噴霧器 除菌スプレー キャッシュレス5%還元 【当店のみレビューを書いて+1年延長の合計2年保証】

楽天の除菌剤ランキング(2020年3月15日)で
一位を獲得している次亜塩素酸水の生成器です。

電解次亜水の家庭用機器

有効塩素濃度、pH7.5以上、
有効塩素濃度50~200ppmを確認して
信頼のおけるところからの購入をおすすめします。

出来上がりの電解次亜水の濃度が、有効塩素濃度
の範囲になるものが、理想です。

⬆はAmazon限定ブランドです。

ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム(パウダー)を使う方法

ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは、プールの
消毒などに使われているものです。
除菌力は、あります。

次亜塩素酸ナトリウムではありません。

水と反応して次亜塩素酸を発生させる
のが
ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムです。

パウダーにして販売されていて、水に溶かして
使用します。

ジアテクターP

⬆は、Amazonでベストセラーになっています。

水溶液のpHの目安は、6.4と中性に近いです。

希釈したら1週間以内に使い切るのがベストです。

希釈したものは、スプレーして使用することも可能です。

 

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