線虫がん検査を実用化させた広津崇亮(読み方:ひろつたかあき)さんのプロフィール、学歴、性格について書いています。
2020年1月からいよいよ線虫がん検査が実用化されます。
こんなに世の中の役に立つ研究はノーベル賞受賞
クラスの偉業かもしれませんね。
この検査を実用化させたのは、HIROTSU バイオサイエンス
の代表取締役をされている広津崇亮(ひろつたかあき)さんです。
尿が1滴あれば95%以上という驚異的な感度を示した
線虫がん検査の生みの親である広津崇亮さんの性格や
広津さんが線虫がん検査を始めるきっかけが何だったのかについても書いています。
広津崇亮(ひろつたかあき)のプロフィール
本名・・広津崇亮(ひろつたかあき)
生年月日・・1972年4月25日
年齢・・47歳(2019年現在)
出身地・・山口県
ドクターということではなく、元々は研究者の方です。
ご自身のことについては、生物学者であると語っておられました。
出身高校
私立東大寺学園を1991年に卒業されています。
〒631-0803 奈良県奈良市山陵町1375
東大寺学園中学校・高等学校は、奈良県にある中高一貫進学校です。
東京大学や京都大学への現役合格者も2019年現在で
東京大学が現役で20人、京都大学が現役で43人もいます。
有名な国公立大学や医科大学への合格者も多数!
すごい進学校であることは間違いないです。
ちなみに、偏差値は78(みんなの高校情報2019年より)です!
設立は、大正15年(1926年)という歴史のある学校で
数々の著名人、知識人を排出しています。
え~と・・
お笑い芸人(オクラホマ)河野真也さん
天理市長の並河健さん
東宝 代表取締役社長の島谷能成さん
などが、有名人の名前とした上がっています。
経歴(学歴を含む)
1991年
・・私立東大寺学園 卒業
1995年
・・東京大学理学部生物学科卒業
1997年
・・東京大学大学院(理学系研究科)修士課程修了
・・サントリー株式会社 入社
1998年
・・サントリー株式会社 退職
・・東京大学大学院博士課程 入学
(線虫の嗅覚に関する研究をスタート)
2000年3月16日
・・世界的権威のある科学誌「ネイチャー」に論文掲載される
ネイチャーへの論文タイトル
・・「The Ras-MAPK pathway is important for olfaction in Caenorhabditis elegans」
ちなみにネイチャーは、こんな感じの雑誌です!
2001年
・・東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻 博士課程修了(理学博士)
・・日本学術振興会 東京大学遺伝子実験施設 特別研究員
2004年
・・京都大学大学院生命科学研究科 ポスドク研究員
2005年
・・九州大学大学院理学研究院生物科学部門 助教
2016年
・・株式会社HIROTSUバイオサイエンスを設立(代表取締役 就任)
2018年
・・クイーンズランド工科大学招聘准教授
Adjunct associate professor, QUT(Australia)
広津崇亮の性格とは?
これまで報道された線虫がん検査に関する情報からの私見ですが、
まずは、基礎研究者であるということからも分かるように
かなり粘り強い性格の持ち主であることは間違いないです。
今まで色んな素晴らしい基礎研究を見てきて広津崇亮さん
ですが、基礎研究の多くが、一般の人に受け入れられない
ことが多いことを課題として考えておられました。
何とかして打開したいとの思いを込めた研究の一つが線虫がん
を使った研究でした。
このようなことからも、広津崇亮さんは粘り強いという
だけではなく柔軟性と(将来の)計画性を兼ね備えた考えの
持ち主であると思います。
一方で、当初は線虫がんの検査を実用化させることには
積極的な考えは、それほどお持ちではなく
誰かがやってくれるかなあ?との気持ちだったことも
明かされています。
意外と受け身的な面も持っておられるんだなあと
思いました。
しかし、
研究成果を発表して半年ぐらい後、線虫がん検査の実用化
のことを真剣に考えたところ、人任せにすると
検査費用が高額になったり、実用化されるまでに
かなりの時間を要することなど、検査を受ける側の
デメリットが生じてしまうことに気づかれて
自らの使命として線虫がん検査の実用化に取り組まれています。
実用化までには、数々のハードルをクリアーする
必要がありましたが、粘り強く取り組まれた結果
ほぼ、計画通りの実用化を達成されています!
このようなことからも、正義感と責任感が強い性格の
持ち主あることが分かります。
素晴らしいですね。
線虫がん研究のきっかけとは?
広津崇亮さんの性格のところでも、少し書いていますが、
これまで、基礎研究者として研究を続けてきておられ
基礎研究者が素晴らしい研究だと思うことでも
一般の人には受け入れてもらえない事を目の当たりにされ、
良い論文を書いたときには、普通に一般の方にも注目を
して欲しいという思いを持たれていたとのことです。
そのためにはどうすればよいか?
人の寿命に関する研究、がんに関する研究など
一般の人の役に立つことを研究テーマとされます。
研究論文が世界的権威のある科学誌「ネイチャー」に
掲載されたことで、モチベーションも一気にアップ!
本格的に線虫の嗅覚に関する研究にのめり込んで行かれています。
研究発展のきっかけは?
2013年に伊万里有田共立病院の園田英人先生から
相談を受けたのが研究発展のきっかけです。
その相談内容とは?
むしろ、ヒントになった内容
と言った方が良いかもしれません。
がん患者が特有の匂いを発することが分かっており
その匂いについての研究をされている園田先生は
探知犬を使って「がん患者」を嗅ぎ分ける研究を
されていました。
ただ、探知犬が探知できる数には限界があることから
線虫など他の生物でがんの匂いを嗅ぎ分けることが
できないか?というような内容の相談を受けます。
ちなみに・・
線虫の嗅覚受容体(匂いを感じる部分)は
犬の1.5倍です(^_^;)~
まったくエグい生き物ですね!
ほどなくして、研究に入った広津崇亮さんが目にしたのは
線虫が示すがん検知に関わる驚くべき成果でした。
がんを嗅ぎ分ける感度が、
95.8%!
このような結果が出れば、誰しも眠れないほど
ワクワクすると思います!
もちろん、広津崇亮さんもそうでした!
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