FIM評価方法と基準とは?点数の項目と自立介助の具体例【まとめ】

FIM(機能的自立度評価法)とはどのような評価なのか?

日常生活動作(ADL)評価をする上で注目されている
FIMは、リハビリテーション分野において活用
されるようになってきています。

具体的な評価基準や点数の付け方についてまとめています。

目次
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FIM(機能的自立度評価法)とは?

FIMを英語では?

Functional Independence Measure

の略です。

直訳すれば・・

Functional・・機能的な

Independence・・自立の

Measure・・測定

ということになります。

日本語名は、「機能的自立度評価法」
と訳されています。

誰がいつ作ったのか?

1990年にアメリカの Granger らによって
開発されています。

もともとあったバーセルインデックス(BI)の
改良版として7段階の尺度で評価することとなっています。

セルフケアを評価するだけではなく、
コミュニケーションや社会的認知能力の
評価に加えてADL全般の評価ができる特徴があります。

FIM(機能的自立度評価法)の特徴

対象年齢

FIMの対象は、7歳以上です。

対象疾患

全ての疾患、障害が対象です。

しているADLを評価

文字通り、しているADLを評価します。

できるADLは、能力の評価ですが
しているADLは、患者さんの能力
プラスアルファが必要となってきます。

18項目で評価

ADLを18項目に分けて評価します。

18項目とは・・

◆運動項目(13項目)

①食事、②整容、③清拭(入浴)、
④更衣(上半身)、⑤更衣(下半身)、
⑥トイレ動作、⑦排尿管理、⑧排便管理、
⑨ベッド・椅子・車椅子、⑩トイレ、
⑪浴槽・シャワー、⑫歩行・車椅子、
⑬階段

◆認知項目(5項目)

⑭理解、⑮表出、⑯社会的交流
⑰問題解決、⑱記憶

です。

点数(18~126点)の付け方

点数(1~7点)の付け方は、介助量によって決定します。

最低点数・・1点
最高点数・・7点

ですので、

全て自立している場合は、
18項目×7点=126点満点

全介助の場合は、
18項目×1=18点です。

点数の範囲は、18点(全介助)~126点(完全自立)
となります。

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FIMの評価項目と点数

大項目 中項目 小項目 得点
運動項目 セルフケア ①食事 7~1点
②整容 7~1点
③清拭(入浴) 7~1点
④更衣(上半身) 7~1点
⑤更衣(下半身) 7~1点
⑥トイレ動作 7~1点
排泄コントロール ⑦排尿管理 7~1点
⑧排便管理 7~1点
移乗 ⑨ベッド・椅子・車椅子 7~1点
⑩トイレ 7~1点
⑪浴槽・シャワー 7~1点
移動 ⑫歩行・車椅子 7~1点
⑬階段 7~1点
認知項目 コミュニケーション ⑭理解 7~1点
⑮表出 7~1点
社会的認知 ⑯社会的交流 7~1点
⑰問題解決 7~1点
⑱記憶 7~1点

 

FIMの採点基準

運動項目の採点基準

運動項目(前述①~⑬の採点基準

運動項目:①食事、②整容、③清拭(入浴)、④更衣(上半身)、⑤更衣(下半身)、⑥トイレ動作、⑦排尿管理、⑧排便管理、⑨ベッド・椅子・車椅子、⑩トイレ、
⑪浴槽・シャワー、⑫歩行・車椅子、⑬階段

得点 自分で行う範囲 介助の量
7点 100%

完全自立

自立 介助を必要とせず自立している
6点 100%

修正自立

用具の使用や安全性に配慮が必要であったり、時間がかかる
5点 100%

監視・介助

一部介助 監視や準備が必要
4点 75%~100%未満

最小介助

0~25%未満
3点 50%~75%未満

中等度介助

25~50%未満
2点 25%~50%未満

最大介助

50~75%未満
1点 0%~25%未満

全介助

全介助 75~100%

※運動項目と認知項目の5点と4点の採点基準(%)が異なるので注意!

認知項目の採点基準

認知項目(前述の⑭~⑱)の採点基準

認知項目:⑭理解、⑮表出、⑯社会的交流、⑰問題解決、⑱記憶

得点 自分で行う範囲
介助の量
7点 100% 自立 完全自立
6点 100% 修正自立

時間がかかる。

補助具(補聴器など)が必要。

5点 90%~100% 一部介助 監視・介助

(手を出さず、口頭指示のみの場合も含む、介助は10%未満)

4点 75%~90%未満 最小介助
3点 50%~75%未満 中等度介助
2点 25%~50%未満 最大介助
1点 0%~25%未満 全介助 全介助

※運動項目と認知項目の5点と4点の採点基準(%)が異なるので注意!

FIMでの「食事」の評価、具体的な採点方法

「食事」の評価の範囲は?

食事が適切に用意された状態で、
適当な食器を使って食物を口に運ぶ動作から
咀嚼し、嚥下するまでを評価します。

口に運ぶ・かき集める・飲み込む、
という動作を採点します。

「食事」の評価に含まれない部分

配膳・下膳は含まれない。

FIM「食事」の採点表

①「食事」の採点基準

得点 自分で行う範囲 介助の量
7点 100%

完全自立

介助を必要とせず自立している

すべての性状の食物を皿から口まで運び、咀嚼して嚥下できる。
※箸は使わなくても、普通の(柄などを改造していない)スプーンやフォークで自立している。

6点 100%

修正自立

用具の使用や安全性に配慮が必要であったり、時間がかかる

部分的に非経口的栄養に頼り、自分で準備、片づけをしている。
・自助具やエプロン使用、きざみ食、嚥下食が必要(配膳前)
・胃瘻を自分で管理

5点 100%

監視・準備

監視や準備が必要

準備や見守りが必要、自助具の装着をしてもらう。
・こぼすためにエプロン装着が必要
・配膳後に介助者がとろみをつける

4点 75%~100%未満

最小介助

0~25%未満

・口の中に食物が溜まっていないか、介助者が指で確認
・最後に食器に残った食べ物をかき集めてもらう
・誤嚥防止に介助者にアイスマッサージをしてもらう

3点 50%~75%未満

中等度介助

25~50%未満

・自助具をつけてもらい、食物をスプーンにのせてもらう

2点 25%~50%未満

最大介助

50~75%未満

食事動作の25%以上50%未満を行う。
・食べ物まで手を伸ばす、食べ物をすくう、口まで運ぶ動作の全てに介助を要するが、患者自身の多少の協力がある

1点 0%~25%未満

全介助

75~100%

・咀嚼や嚥下は可能であるが、口にまったく運べない

・胃瘻を介助者が管理

FIMでの「整容」の評価、具体的な採点方法

「整容」の評価の範囲は?

1) 口腔ケア
2)洗顔
3)手洗い
4)整髪
5)化粧または髭剃り

の5つの動作(歯磨きか入れ歯洗い、
櫛かブラシで髪をとくことなど)を評価します。

それぞれの項目について何%しているか
を評価して平均します。

5つめの髭剃りまたは化粧を
おこなっていない場合は、
その他の4項目で評価します。

FIM「整容」の採点表

②整容の採点基準

得点 自分で行う範囲 介助の量
7点 100%

完全自立

介助を必要とせず自立している

歯または義歯を磨く、櫛やブラシで髪をとかす、手洗い、洗顔、髭剃りまたは化粧をすべて自力で行っている。すべての準備を含む。

髭剃りまたは化粧をしない場合は項目から除外する。

6点 100%

修正自立

用具の使用や安全性に配慮が必要であったり、時間がかかる

・電動歯ブラシが必要

5点 100%

監視・準備

監視や準備が必要

特殊な整容器具の準備、装着、歯磨き粉を歯ブラシにつけたり化粧品の容器を開けるといった最初の準備が必要

・配られたタオルで顔を拭く

4点 75%~100%未満

最小介助

0~25%未満

全ての整容の項目(5項目)に最小介助が必要。

3点 50%~75%未満

中等度介助

25~50%未満
2点 25%~50%未満

最大介助

50~75%未満

・全ての整容の項目(5項目)に半分以上介助している

1点 0%~25%未満

全介助

75~100%

FIMでの「入浴(清拭)」の評価、具体的な採点方法

「入浴(清拭)」の評価の範囲は?

身体を洗う、拭く動作を採点します。
洗う範囲は首から下で、背中は含まれません。

浴槽、シャワー、またはスポンジ浴の
いずれでもよい。

清拭には、洗う・すすぐ・拭く・乾かす
という動作があるが、「洗う」の比重が大きい。

身体を10ヶ所に分けて考える。

10ヶ所とは、

1胸部
2右上肢
3左上肢
4腹部
5右大腿部
左大腿部
7右下腿部
8左下腿部
9会陰部前面
10殿部

何ヶ所を自分で行えて、
何ヶ所を介助しているかで評価し、採点する。

FIM「入浴(清拭)」の採点表

③入浴(清拭)の採点基準

得点 自分で行う範囲 介助の量
7点 100%

完全自立

介助を必要とせず自立している

・入浴許可がでていないが自分で清拭をしている(自立)

6点 100%

修正自立

用具の使用や安全性に配慮が必要であったり、時間(通常の3倍以上)がかかる

・柄付きスポンジやループ付きタオルを使用して自立

5点 100%

監視・準備

監視や準備が必要

・特殊な入浴器具の準備

4点 75%~100%未満

最小介助

0~25%未満

・8~9ヶ所を自分でできる。

3点 50%~75%未満

中等度介助

25~50%未満

・5~7ヶ所を自分でできる。

2点 25%~50%未満

最大介助

50~75%未満

・3~4ヶ所を自分でできる。

1点 0%~25%未満

全介助

75~100%

・0~2ヶ所を自分でできる。

FIMでの「更衣(上半身)」の評価、具体的な採点方法

「更衣(上半身)」の評価の範囲は?

着脱も評価に含まれます。

実際の評価動作は、着る・脱ぐという動作です。

服をタンスから取り出す、しまう
という内容は、準備に含まれます。

普段、着用している衣服で評価します。
入浴前後の着脱は特殊状況なので含まれません。

FIM「更衣(上半身)」の採点表

④更衣(上半身)の採点について

得点 自分で行う範囲 介助の量
7点 100%

完全自立

介助を必要とせず自立している

衣服の取り出し・着脱が自立している。
・病棟の外を歩くのに社会的に受け入れうる衣服を用いて自立
・入院中の患者のベッドまで病衣が届けられ(着ることは自立)、病院業務の流れでシステム化されている場合

6点 100%

修正自立

用具の使用や安全性に配慮が必要であったり、時間がかかる

自分で行っているが普通の3倍以上時間がかかる、またはボタン通し、リーチャーなど自助具を使用している。
・ベルクロ留めなど衣服の改造が必要
・義手を使って更衣している

5点 100%

監視・介助

監視や準備が必要

衣服をたんすからとりだしてもらう、または更衣を続けるのに指示が必要。義肢装具、体幹装具、浮腫用弾性ストッキング装着の介助が必要。
・入院中の患者のベッドまで病衣が届けられ(着ることは自立)、介助者が届けている場合

4点 75%~100%未満

最小介助

0~25%未満

患者は片袖を通してもらうのみなど更衣動作の75%以上を行う。
・シャツなどは自立しているが、ブラジャーの着脱に介助
・ブラウスやシャツのボタンのみ介助
・かぶる、片袖を通すなど、4つのすべての動作で少しずつ(25%以下の)介助が必要

3点 50%~75%未満

中等度介助

25~50%未満

・かぶり服の両袖を通す動作ができるが、かぶる・おろす動作は介助してもらう。

2点 25%~50%未満

最大介助

50~75%未満

患者は健側の袖を通せるが、他は介助を必要とする。
・病院用寝間着(ガウン)の着脱は自立

1点 0%~25%未満

全介助

75~100%

介助者が更衣動作を行う時、身体を前に傾けるのみである。

FIMでの「更衣(下半身)」の評価、具体的な採点方法

「更衣(下半身)」の評価の範囲は?

たんすから必要な衣服を取り出し、
腰から下の衣服を着脱することを評価します。

ズボン、下着、靴下、ストッキング、靴などが含まれます。

装具を着用している場合は、装具も評価対象となります。

実施する際の姿勢は問いません。

4点以下は行っている動作、衣服の種類を分解して考える。

ズボン、下着、靴下、靴を着用していればそのうちいくつの動作が自立しているかで採点する。

FIM「更衣(下半身)」の採点表

⑤更衣(下半身)の採点について

得点 自分で行う範囲 介助の量
7点 100%

完全自立

介助を必要とせず自立している

・市販のベルクロ留めのスニーカーを履いている

6点 100%

修正自立

用具の使用や安全性に配慮が必要であったり、時間がかかる

・リーチャーなど補助具、上肢義肢装具、下肢の改造衣服を必要とする。

手すりなど安全性の配慮を要する。

5点 100%

監視・準備

監視や準備が必要

・衣服をたんすからとりだしてもらう。

見守りまたは手順の指示を要する。

下肢装具、弾性ストッキングのみ手伝ってもらう

4点 75%~100%未満

最小介助

0~25%未満

・ズボンの片足を通してもらう、またはボタンやジッパー、靴ひもを結ぶことを介助してもらうのみ。

3点 50%~75%未満

中等度介助

25~50%未満

・服を揃えてもらうこと、靴と靴下の着脱が介助であるが他は自立している。

下着、ズボン、靴、場合、下着とズボンは足に通せて上げられるが、靴と靴下を介助してもらう。

2点 25%~50%未満

最大介助

50~75%未満

・介助者がパンツやズボンを膝まで通すと、残りを自分で行う。

1点 0%~25%未満

全介助

75~100%

・下半身の更衣をしない、または患者が全く手を出そうとしない。

FIMでの「トイレ動作」の評価、具体的な採点方法

「トイレ動作」の評価の範囲は?

評価する内容は、排尿・排便の前後に
ズボン・下着を上げ下げし、会陰部を
清潔に保つことが含まれます。

ベッド上で尿器を使用していれば、
ベッド上の動作で評価します。

服を上げる
下げる
お尻などを拭く

の3つの動作で評価します。

また、ウォシュレットは普及している
ため、減点の対象とはしません。
(※トイレまでの移動やトイレへの
移乗は評価に含まれません。)

FIM「トイレ動作」の採点表

⑥トイレ動作の採点について

得点 自分で行う範囲 介助の量
7点 100%

完全自立

介助を必要とせず自立している

自力で衣服を下ろし、排泄後会陰部を清潔にし、衣服を再び上げている。
・排泄物を流すことができないが、その他は自立。

6点 100%

修正自立

用具の使用や安全性に配慮が必要であったり、時間がかかる

自力で行っているが普通の3倍以上時間がかかる、または手すりや自助具を使用している。
・尿器を使用しているが尿失禁、失敗がない

5点 100%

監視・準備

監視や準備が必要

見守りが必要、またはトイレットペーパーを用意してもらうなどの準備が必要。
・日中は自立しているが、夜間は安全のため介助者が監視

4点 75%~100%未満

最小介助

0~25%未満

・拭いたり着衣を直すときに、バランスを崩さないように支えてもらう
・ファスナーの上げ下ろしなどを手伝ってもらう

3点 50%~75%未満

中等度介助

25~50%未満

トイレ動作の2つを自力でしている。
・服を下げ、お尻を拭くことはできるが、服を上げることは介助

2点 25%~50%未満

最大介助

50~75%未満

トイレ動作の1つを自力でしている

1点 0%~25%未満

全介助

75~100%

・オムツ交換を全て介助してもらっている
・日中6点でも、夜間が1点である場合。

FIMでの「排尿管理」の評価、具体的な採点方法

「排尿管理」の評価の範囲は?

排尿をしてもよい状況で、タイミングよく
括約筋を緩めるというところ
及び排尿に必要な器具や薬剤の使用を採点する。

(※排尿の前後に衣服を上げ下げすること、
排尿後会陰部を清潔にすることは含みません。)

排尿管理の失敗とは失禁したことではなく、
汚したものを取り替える手間の事である。

失敗の頻度で点数が変わる。

介助とは括約筋を緩めて排泄する手助けする事で、
失敗と解除の両者を採点し、低いほうの点数をつける。

FIM「排尿管理」の採点表

⑦排尿管理の採点について

得点 排尿の失敗 介助の量
7点 失敗しない

完全自立

介助を必要とせず自立している

・人工透析であり自尿がない。
・自尿で失禁なく、すべて自立している。

6点 尿パッドやリハビリパンツを使用しているが、失敗はない。

失禁してもすべて自分で処理している。

修正自立

用具の使用や安全性に配慮が必要であったり、時間がかかる

自己間歇導尿しているが尿捨てを含み全て自立している。

尿器やポータブルトイレなど使用しているが、準備や尿捨て、片付けは自立している。

排尿に関する内服をしているが自立している。

5点 月1回未満(40日程度で1回)の失敗があり手伝う。

監視・準備

監視や準備が必要

尿器やポータブルトイレの準備をする。
・排尿介助は週1回以下。

・自己導尿しているが、尿捨ては介助

4点 週1回未満(月に1回以上)の失敗があり手伝う。

最小介助

0~25%未満

・夜間のみ尿器をあてる介助。
・排尿介助は週2~6回(1日1回未満)。
失敗はない。
・夜間のみコンドーム式尿器をつける介助をすると、尿捨てなど他は自立して行う。

3点 1日1回未満(週に1、2回)の失敗があり手伝う。

中等度介助

25~50%未満

排尿回数と排尿介助をしてもらう回数が同じ。

(例えば自己導尿が3回、排尿介助が3回)

2点 毎日失敗するが、本人が失敗を減らす手伝いをする。
・自己導尿よりも介助による導尿の頻度が多い。最大介助
50~75%未満

濡れたオムツを替えるよう頼める。

自己導尿より排尿介助をしてもらう回数が多い。

(例えば自己導尿2回、導尿介助が4回)

1点 毎日汚染状態にあり、オムツなど必要。

排尿に対する課題の25%未満しか行わない。

全介助

75~100%

オムツ替えを頼めない(必ず時間でオムツチェック)。

介助者が留置カテーテル管理している。

FIMでの「排便管理」の評価、具体的な採点方法

「排便管理」の評価の範囲は?

排便をしてもよい状況で、タイミングよく
括約筋を緩めるというところを採点する。

(※排便の前後に衣服を上げ下げすること、
排尿便後肛門周囲を清潔にすることは含まない。)

失敗の処理をどの程度手伝うかと
排便のための介助量で採点し、
両者のうち低いほうをつける。

座薬を毎日入れる介助をしているが、
他は自立している場合は4点
(座薬挿入のみでは4点までしか下がらない)。

FIM「排便管理」の採点表

⑧排便管理の採点について

得点 排便の失敗(頻度) 介助の量
7点 失敗しない

完全自立

介助を必要とせず自立している

自然排便で介助なし。月に2回以下の頻度で自分で座薬を使い介助なし

6点 オムツやパッドを使用しているが失敗はない。

失便してもすべて自分で処理している。

修正自立

用具の使用や安全性に配慮が必要であったり、時間がかかる

座薬や浣腸を週1回自分で入れている。2週に1回以上下剤を服用している。
・内服薬を使用して排便が自立

5点 月1回未満の失敗があり手伝う。

監視・準備

監視や準備が必要

・月に3~5回座薬を使い、介助してもう。
・一日おきに坐薬を用いて排便しており、毎回坐薬の準備をしてもらうか、監視が必要。

4点 週1回未満の失敗があり手伝う。

最小介助

0~25%未満

・坐薬を挿入してもらい(一日おきなど、挿入してもらうこと自体は多くてもよい。)、自分でトイレへ行って排便する。失敗は、1ヵ月で1回。

3点 1日1回未満の失敗があり手伝う。

中等度介助

25~50%未満

介助量が25%以上50%未満。自分でする回数と、腹圧介助や摘便介助をする回数がほぼ同じ。

2点 毎日失敗して手伝う。

最大介助

50~75%未満

失便を知らせるのみで、介助量50%以上75%未満。
・下剤では出にくいため、浣腸する必要があるが、患者は姿勢を保持する協力をする。

1点 毎日汚染状態にあり、オムツなど必要。

排便に対する課題の25%未満しか行わない。

全介助

75~100%

失便しても知らせない。全介助している。

FIMでの「移乗(ベッド・椅子・車椅子)」の評価、具体的な採点方法

「移乗(ベッド・椅子・車椅子)」の評価の範囲は?

ベッド、椅子、車椅子の間でのすべての移乗
(往復の動作)を含みます。

歩行が移動の主要な手段である場合は起立動作を含む。

乗り移れるように車椅子の位置を整えることは
評価動作ではなく、その前の準備段階です。

動作の往復で点数に差がある場合、低いほうの点数をとる。

FIM「移乗(ベッド・椅子・車椅子)」の採点表

⑨移乗(ベッド・椅子・車椅子)の採点について

得点 自分で行う範囲 介助の量
7点 100%

完全自立

介助を必要とせず自立している

装具や手すりが不要で自力で移乗している。

6点 100%

修正自立

用具の使用や安全性に配慮が必要であったり、時間がかかる

手すりなどを使用して自力で移乗している。

・リフターで自立

5点 100%

監視や準備

監視や準備が必要

見守り、車椅子の位置変えなどの準備が必要。

・毛布の管理ができない(起き上がりの準備)

4点 75%~100%未満

最小介助

0~25%未満(最小介助)

患者は移乗動作の75%以上を行う。患者に念の為に触れている程度の介助。

3点 50%~75%未満

中等度介助

25~50%未満(中等度介助)

軽く引き上げる介助が必要。

2点 25%~50%未満

最大介助

50~75%未満(最大介助)

身体をしっかり引き上げ、回す介助が必要。

1点 0%~25%未満

全介助

75~100%(全介助)

2人介助が必要。
・リフターに乗せてもらい、移してもらう

FIMでの「移乗(トイレ)」の評価、具体的な採点方法

「移乗(トイレ)」の評価の範囲は?

便器の移ること、および便器から離れる
ことを評価する。

対象が便器というだけで移乗の採点方法と同じ。

FIM「移乗(トイレ)」の採点表

⑩移乗(トイレ)の採点について
得点 自分で行う範囲 介助の量
7点 100%

完全自立

介助を必要とせず自立している

・装具や手すりが不要で自力で移乗している。
※トイレのふたの開け閉めはできなくてもよい(開けたままでできればOK)。

6点 100%

修正自立

用具の使用や安全性に配慮が必要であったり、時間がかかる

・ポータブルトイレで移乗が自立

5点 100%

監視・準備

監視や準備が必要
4点 75%~100%未満

最小介助

0~25%未満

・患者にまさかの為に触れる介助が必要。服をおろしてもらうと座れる。
・高くしてあるコモードチェアーを用いている。

3点 50%~75%未満

中等度介助

25~50%未満

・軽く引き上げる介助が必要。
・座るのを少し助けてもらう。

2点 25%~50%未満

最大介助

50~75%未満

・しっかり引き上げる、回す介助が必要。

1点 0%~25%未満

全介助

75~100%

・差し込み便座を使っており、移乗は行わない。

FIMでの「移乗(浴槽、シャワー)」の評価、具体的な採点方法

「移乗(浴槽、シャワー)」の評価の範囲は?

浴槽またはシャワー室に入り、そこから出る動作を評価する。

浴槽まで近づく事は含まない。

浴槽のそばにいる状態から浴槽をまたぎ、
浴槽内に入り、和式の浴槽であれば沈み込むことと
その戻りが採点される。

シャワー浴だけの人はシャワー椅子への移乗を評価する。

FIM「移乗(浴槽、シャワー)」の採点表

⑪移乗(浴槽、シャワー)の採点基準について
得点 自分で行う範囲 介助の量
7点 100%

自立

介助を必要とせず自立している

・浴槽またはシャワー室まで行き、そこに入りそして出ること。これらを安全に自力で行う。

6点 100%

修正自立

用具の使用や安全性に配慮が必要であったり、時間がかかる

・手すり、特殊な椅子のような補助具が必要である。

・通常の3倍以上の時間がかかる、または安全性の考慮が必要。

・浴槽内で椅子などを、一度準備すればあとは一人で使用

5点 100%

見守りまたは準備

監視や準備が必要

・見守り(待機、指示または促し)または準備(特殊な椅子を置く、フットレストを動かす)が必要。
・浴槽内で椅子などを、その都度準備すればあとは一人で使用

4点 75%~100%未満

(最小介助)

0~25%未満(最小介助)

・足を片側またがせる介助

3点 50%~75%未満

(中等度介助)

25~50%未満(中等度介助)

・軽く引き上げる介助

・浴槽をまたぐ際、持ち上げてもらう

・両足を浴槽に入れる介助

2点 25%~50%未満

(最大介助)

50~75%未満(最大介助)

・しっかり引き上げる、回す介助が必要。
・かなり引き上げてもらう介助

1点 0%~25%未満

(全介助)

75~100%(全介助)

・2人介助が必要。

FIMでの「移動(歩行、車椅子)」の評価、具体的な採点方法

「移動(歩行、車椅子)」の評価の範囲は?

立位の状態であれば歩行、座位の状態
であれば平地での車椅子で評価する。

退院時の移動手段を用いて入院時、退院時とも評価する。

例えば、入院時に車椅子使用していても、
退院時に歩行獲得が予想されれば、
入院時に歩行を評価する。

もし、予想が立たなければ入院時に
両方評価して、退院時に決定する。

※ドアの開け閉めは、移動の評価に含めない。
※屋内と屋外の区別は不要(どちらでもよい)。
※杖にて屋内50メートル自立の場合、
屋外では車椅子で全介助でも杖使用の6点と判定。

※病状により移動能力の変動がある場合は、
低い方の点数をつける。

50メートルと15メートルの基準の意味

※50メートル
・・・社会生活を行う上で必要と考えられる最低の距離。

※15メートル
・・・屋内で生活する上で必要と考えられる最低の距離。

FIM「移動(歩行、車椅子)」の採点表

⑫移動(歩行、車椅子)の採点基準について
得点 自分で行う範囲 介助の量
7点 100%

自立

介助を必要とせず自立している

50m移動している。

介助者を必要とせず、補装具、杖などの使用、安全性の配慮が不要。

※歩行に直接影響しない装具(アームスリングやフィラデルフィア装具)は使用していてもよい。

6点 100%

修正自立

用具の使用や安全性に配慮が必要であったり、時間がかかる

50m移動している。

介助者を必要とせず、補装具、杖などの使用、安全性の配慮が必要。

・義足を利用して自立。
・ロフストランド杖を使って自立。
・休憩しながら普通の3倍以上時間がかかる
・車椅子で、片手片足を用いて50m動かせ、回転もできる

5点 100%

見守りまたは準備

監視や準備が必要

50m移動している。

準備や見守り、指示が必要。

または、15m自立で移動可能。

・車椅子を15m以上自立して操作できる

4点 75%~100%未満

(最小介助)

0~25%未満(最小介助)

50m移動している。

75%以上を患者が行う。

介助量は患者に手を添える程度。

・車椅子で50m移動し、方向の微調節やドアの敷居を越えるときのみ介助

3点 50%~75%未満

(中等度介助)

25~50%未満(中等度介助)

50m移動している。

50%以上75%未満を患者が行う。

介助量は患者をしっかり支え、足の振りだしを介助する程度。

・車椅子を50m移動するが、直進のみ可能で、角を曲がるたびに介助が必要

2点 25%~50%未満

(最大介助)

50~75%未満(最大介助)

・50m移動していない。

15m以上移動可能。

25%以上を患者が行う。

1人の介助者がどんなに介助しても15mしか歩行できない。

・車椅子をまっすぐ15mこげるが、方向を変えてもらう

1点 0%~25%未満

(全介助)

75~100%(全介助)

・50m移動していない。

15m移動可能で25%未満を患者が行う。

または、1人の介助者がどんなに介助しても15m未満しか歩行できない。

または二人介助が必要

・車椅子を15m未満しか自分でこげないか、まったくこげない。

FIMでの「移動(階段)」の評価、具体的な採点方法

「移動(階段)」の評価の範囲は?

屋内の12から14段の階段で評価する。

段数が4段しかない場合は続けて3往復して
12段の昇降と考える。

また、昇りと降りや朝と晩で能力差がある場合
(リウマチなど)は低い方の点数をつける。

※難易度が最も高いため、階段では出来るADLで評価する。

※階段の段の高さは関係ない。何段できるかで評価する。

FIM「移動(階段)」の採点表

⑬移動(階段)の採点基準について
得点 自分で行う範囲 介助の量
7点 100%

自立

介助を必要とせず自立している

12~14段昇降している。

介助者不要。

補装具、杖などの使用、安全性の配慮は不要。

6点 100%

修正自立

用具の使用や安全性に配慮が必要であったり、時間がかかる

12~14段昇降している。

・介助者不要。補装具、杖などの使用、安全性の配慮は必要。

・義足を使用して完全に自立している

5点 100%

見守りまたは準備

監視や準備が必要

12~14段昇降(監視や準備が必要)している。

・4~6段自立(監視や準備不要)している。

4点 75%~100%未満

(最小介助)

0~25%未満(最小介助)

12~14段昇降している。

動作の75%以上を患者が行う。介助量は患者に触る程度。

3点 50%~75%未満

(中等度介助)

25~50%未満(中等度介助)

12~14段昇降している。

動作の50%以上75%未満を患者が行う。

介助量は足の運び、からだの引き上げが必要。

2点 25%~50%未満

(最大介助)

50~75%未満(最大介助)

8段を触ってもらう程度で昇降する。

4~6段を一人の介助で昇降し、動作の25%以上50%未満を患者が行う。

1点 0%~25%未満

(全介助)

75~100%(全介助)

・4~6段昇降しているが、25%未満しか患者は行わない。

・4~6昇降困難。

・2人介助。

・危険性が高く未評価。