第51回理学療法士国家試験 不適切(採点条件変更)問題 (デザインの種類について)

午後 49 デザインの種類と説明の組合せで正しいのはどれか。
1.ユニバーサル・・・世界の基準に則った受注品
2.アクセシブル・・・異なる特性を持つ人でも使いやすい
3.バリアフリー・・・心身の障壁がない環境
4.レディーメイド・・・個別に作製した特注品
5.テーラーメイド・・・障害の特徴に応じた既製品


採点上の取扱い:複数の選択枝を正解とする。

理由:複数の正解があるため。


 

目次

解説

ユニバーサルデザイン

文化・言語・国籍の違い、老若男女といった差異、障害・能力の如何を問わずに利用することができる施設・製品・情報の設計(デザイン)をいう。

ロナルド・メイスが1985年に公式に提唱した概念で、「できるだけ多くの人が利用可能であるようなデザインにすること」が基本コンセプト。

デザイン対象は限定されない(障碍者や健常者、男性女性などすべての人が対象となる)。

 

ユニバーサルデザインの7原則

①どんな人でも公平に使えること。(公平な利用):Equitable use

②使う上での柔軟性があること。(利用における柔軟性):Flexibility in use

③使い方が簡単で自明であること。(単純で直感的な利用):Simple and intuitive

④必要な情報がすぐに分かること。(認知できる情報):Perceptible information

⑤うっかりミスを許容できること。(失敗に対する寛大さ):Tolerance for error

⑥身体への過度な負担を必要としないこと。(少ない身体的な努力):Low physical effort

⑦アクセスや利用のための十分な大きさと空間が確保されていること(接近や利用のためのサイズと空間):Size and space for approach and use

 

アクセシブルデザイン

アクセシブルデザイン推進協会によると:「アクセシブル・デザイン」は、ユニバーサル・デザイン(欧州ではデザイン・フォー・オール)に含まれる概念で、「何らかの機能に制限のある人に焦点を合わせ、これまでの設計をそのような人々のニーズに合わせて拡張することによって、製品や建物やサービスをそのまま利用できる潜在顧客数を最大限まで増やそうとする設計」と定義されています。

“Accessible designs” is defined as “designs focused on principles extending standard design to people with some type of performance limitation to maximize the number of potential customers who can use products, buildings, and services. This guide also describes the following three points as a way for implementing the accessible designs.

アクセシブルデザインは、これまでのバリアフリー(障害を取り除く設計)、ユニバーサルデザイン(すべての人が利用できる設計)から一歩進み、障害のある人もない人も、高齢者もそうでない人も、ともに使いやすい「共用のデザイン」(アクセシブルデザイン)という考え方・・・(2009-11-27 朝日新聞 朝刊 都 2地方より抜粋)

 

バリアフリー

高齢者や身体障害者など社会生活弱者の行動を妨げる物的・心理的障害を取り除くこと。バリアフリーデザインはその障害となる物を除去し、生活しやすいよう設計すること。例として床面の凸凹を無くしたり、力のいらないドア開閉装置が挙げられる(EPS建材関連用語集より)。

 

レディーメイド

できあいの品。特に、既製服(デジタル大辞泉より)。

設問にある特注品ではないので、×

 

テーラーメイド

(=テイラーメード、テーラーメード、英語:taylor made、taylor-made)とは、仕立て屋「taylor」に特別に仕立てて貰うこと、または仕立てて貰った服飾品それ自体を意味する語。

和製英語であるオーダーメイド「order-made」と同様の意味を持つ。

テイラーメイドは英語でも通じ、更に服飾品に限らない場合カスタムメイド「custom-made」という語が使われることもある(実用日本語表現辞典より)。

設問にある既製品ではないので×

 

答え

2、3

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