1986年のタングルウッド音楽祭で
14歳の五嶋みどりの演奏中に
起きたハプニングです!
TBSの「一番だけが知っている」
という番組でも葉加瀬太郎さんが
紹介されています。
伝説ともなって
語り継がれているハプニングで、
その主人公は、五嶋みどりさん!
1971年10月25日生まれ
ですので、ホントに当時は、
まだ14歳です!
タングルウッドの奇跡とは!
タングルウッドは、
アメリカマサチューセッツ州
西部にあり、
ここで、毎年夏に開催される
世界的な音楽祭が
タングルウッド音楽祭です!
この音楽祭の
レジデンス・オーケストラは
ボストン交響楽団ですが、
他の演奏団体によっても
実施されることがあります。
過去の音楽監督には、
セルゲイ・クーセヴィツキー、
シャルル・ミュンシュ、
レナード・バーンスタイン、
小澤征爾などがいます。
そうそうたる方々が名前を
連ねていますね~
タングルウッドの奇跡
1986年、それは、
タングルウッド音楽祭で起きました!
当時14歳であった五嶋みどりが、
ボストン交響楽団と
共演することになり・・
当時、五嶋みどりは、
14歳ではありましたが、
すでに天才少女と言われ、
実力を認められている存在でした。
その時の指揮者は、
レナード・バーンスタインです。
演奏された曲は、
レナード・バーンスタインが
作曲したバイオリン協奏曲セレナーデ!
五嶋みどりは、14歳とは思えない
堂々とした演奏で
ボストン交響楽団と共演していきます!
第5楽章を演奏中にバイオリンのE線が切れてしまうハプニングに見舞われます!
すると・・順調に進んでいた
はずの演奏中に、なんと弦が
切れてしまうというハプニングに
見舞われます。
五嶋みどりさんは、
ソリストとして演奏中ですので
代わりの人はいません!
即座の判断が要求される中、
オーケストラの第1バイオリンの
人からバイオリンを借りることを決断し、
即座に実行します!
ぎりぎりの交換です!
何とか演奏をトップすることなく
交換して、
演奏を続けますが・・・!
なんと・・・
またしてもバイオリンのE線が切れてしまいます!
バイオリンの弦が切れることは、
稀にありますが、
一度の演奏中に2回も
切れることは、まずありません!
普通なら、
諦めてしまってもおかしくない
この状況で・・・
14歳の五嶋みどりがとった行動は?
実は、2回めに弦が切れた時は、
次の演奏が始まるまでに
8秒ほどしか残された時間が
ありませんでした!
指揮をする
レナード・バーンスタインも、
心配そうにしながらも演奏を続けます!
おそらく、
演奏ができなくなった時点で
ストップすることを考え、
そのことが脳裏をよぎっていたと思います!
しかし、
14歳の五嶋みどりがとった行動は!
諦めることは
ありませんでした!
即座に、第2バイオリンの人から
バイオリンを交換してもらう
決断をします!
そして、
ぎりぎりのところで、
演奏をつなげることに成功します!
このときに、クラッシックの
演奏会場では、珍しく
会場がざわつき始めます~
演奏自体は、
まるで何事も無かったかのように
スムーズに進んでゆきます!
そして、
最後の演奏を無事に終えることに成功します!
このハプニングは、観ていた観客も気づいていました!
演奏が終わると
観客からも、演奏者からも大喝采を浴びます!
指揮をしていた
レナード・バーンスタインも
五嶋みどりの元に歩み寄り、
あたたかく抱きしめます!!
この時、
レナード・バーンスタインは、
あふれ出る涙を何回も拭っていました!
レナード・バーンスタイン
自身も五嶋みどりの勇気ある、
そして諦めない行動に感動していました!
第1バイオリン、第2バイオリンの
奏者もその行動に感動し称え合います!
このことは、タングルウッドの奇跡と呼ばれ
今や、アメリカの学校の教科書にまで
紹介される勇気ある出来事として
とりあげられています!
その当時のニューヨーク・タイムズにも掲載されています!
その時の映像
上の画像をクリックすると、
ユーチューブで動画が見れますよ~。
紹介した葉加瀬太郎さんも感動!
紹介した葉加瀬太郎さんの目にも涙が滲んでいました!
五嶋みどり
1971年10月25日生まれ
3歳の時に、1/16サイズの
バイオリンで練習するようになる。
3歳6ヶ月頃から
バイオリニストである母親から
バイオリンの英才教育が始まる
6歳のとき、
大阪のステージで、
パガニーニの「カプリース」を演奏!
1982年・・母とともに渡米、
11歳のとき、
ニューヨークフィルと
「バイオリン協奏曲第1番」の
第1楽章のサプライズゲストとして共演を果たします!
現在、トップバイオリニストの
一人として活躍されています!