日本全国に設置してある強震モニタ(地震モニタ)が
一般に人でも簡単に見ることができます。
それも、リアルタイムで2秒毎に変化していく様子を
目の前でみることができるんです。
今まで、知らなかったので最初に強震モニタ画面を
見たときは、震えるほど驚きました~!
こんなに貴重で専門的な地震のライブデータが
可視化してあるとは!!
ほんとにびっくりです。
強震モニタとは?
茨城県沖で地震
#強震モニタ#地震発生 pic.twitter.com/hm193tOFe1— ほにゃらら753 (@honyarara753) 2020年1月14日
日本全国に設置してある地震計をリアルタイムで配信
しているウエッブサービス(強震観測網)です。
地震の程度を色で示してあり、2秒毎に更新されます。
強震モニタを設置しているのは誰?
文部科学省が所管の国立研究開発法人防災科学技術研究所
(通称:防災科研、NIED)によって設置されています。
もちろん運用についても防災科研が実施。
このデータは、気象庁や自治体へも提供されています。
強震ネットワーク(強震観測網)はいつ設置されたのか?
現在の強震観測網は、元々、全国強震観測網(Kyoshin Net)と
基盤強震観測網(Kiban-Kyoshin Net)が1996年から
別々に運用していたものです。
それが2008年6月に統合されて現在の強震ネットワーク
として一本化されて運用が開始されています。
どのようなデータが活用されているか
地表のデータと地中のデータが観測されています。
震度と加速度についも色で表示されるようになっています。
高感度のもの(地表のデータ)は、建物が破壊される振動も捉えることができます。
観測地点の数は?
全国強震観測網(Kyoshin Net)では、およそ25km毎に設置してあり、全国で約1000箇所あります。
基盤強震観測網(Kiban-Kyoshin Net)では、およし20km毎に設置してあり、全国で約800箇所あります。
強震モニタで表示される色
青・・青緑・・緑・・黄緑・・黄・・橙・・赤
という風に青が一番弱く、最も強いのが赤です。
強震モニタで捉えられる揺れには、自然に生じる地震
だけではなく、人工的な揺れ(電車や車、工場などから)も
捉えます。
また、強風や波浪についても捉える精度となっています。
停電のとき強震モニタはどうなる?
強震モニタは電気を使って、そのデータを送信しますので
強烈な地震などが発生したり、何らかの理由で停電が
発生した場合は、強震モニタは止まってしまいます。
結果的に、停電している地域に設置してある
強震モニタのリアルタイム観測データが消えて
表示されなくなります。
強震モニタの見方
こんな感じです。↓↓
強震モニタ画面の上の方には、「全国」と
「九州」を切り替えるボタンがあります。
また、「地表」と「地中」のボタンもあって、
地表で測定した結果と地中で測定した結果を切り替えて
確認できるようになっています。
揺れの指標(標準では、リアルタイム震度)
通常は、リアルタイム震度となっていますが、その他にも震度を
表示する指標があります。
- リアルタイム震度
- 最大加速度
・・地震計が測定する揺れの加速度の1秒毎の最大値で、東西南北と上下の3方向のベクトルを合成したものです。 - 最大速度
・・揺れの加速度を積分して得られた速度(1秒毎の最大値) - 最大変位
・・揺れの加速度を2回積分して得られた変位(1秒毎の最大値) - 0.125Hz速度応答
・・比較的ゆっくりとした揺れの強さを示します。 - 0.25Hz速度応答
- 0.5Hz速度応答
- 1.0Hz速度応答
- 2.0Hz速度応答
- 4.0Hz速度応答
・・比較的に速い揺れの強さを示します。
上記10種類の震度を選択して表示することができます。
強震モニタ用語の意味
PGAとは?
英語では、peak ground acceleration と言います。
頭文字をとって、PGAと表現されます。
日本語では、表面最大加速度(ひょうめんさいだいかそくど)です。
表面加速度(ひょうめんかそくど)と呼ばれることも多いです。
地表での地震の加速度の最大値のことです。
簡単に言うと、どれだけ表面(地表)が揺れたかを示す値です。
Gal(ガル)とは?
加速度の単位のことです。特に地震に関して用いられる
場合は、地震の揺れの強さを示すのに使われます。
Galileo Galilei(ガリレオ・ガリレイ)の最初の文字からつけられた用語です。
Boreholeとは?
ボアホール地震計というように、地中にある地震計や、その地震計からの情報を示します。
英語では、「試掘用の穴、試錐孔、ボーリングによる穴」などを意味します。
Surfaceとは?
表面を意味する言葉ですが、地震関係で用いられる場合は
地表に設置してある地震計からの情報を意味します。
実際に、強震モニタを色々と触ってみるのが一番わかり易いかもしれません。
でも、こうやってリアルタイムで強震モニタをみると、
日本はいつも何らかの振動が起こってんですね。