白血球とリンパ球の違い?抗体との関係は?

分類の仕方は色々ありますが、白血球は顆粒球、単球(マクロファージ)、リンパ球に大別できます。

そのため、リンパ球は白血球の中の一つということができます。

目次

白血球の分類

顆粒球、単球(マクロファージ)、リンパ球からなります。

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顆粒球とは?

好中球、好酸球、好塩基球からなります。

血液中の白血球のの50~70%を占める。

寿命は、2~14日。

好中球

顆粒球の殆どが好中球で、血液中の白血球の50~70%

食作用(貪食作用)を持っている。

好酸球

血液中の白血球の1~2%

抗体などからの刺激を受けると細胞毒性を持つ物質や炎症を引き起こす物質を放出する。

寄生虫感染症アレルギー疾患に関与する。

好塩基球

血液中の白血球の1%未満。
血管の外(組織中)には、同じ作用を持つ肥満細胞(マスト細胞)がある。

抗体などからの刺激を受けると細胞毒性を持つ物質や炎症を引き起こす物質を放出する。

寄生虫感染症アレルギー疾患に関与する。

単球とマクロファージ

血液中の白血球の5%程度。

血液中では単球で、血管の外(組織)に出るとマクロファージ(大食細胞)と変化する。

寿命は、数ヵ月から数年。

マクロファージ

自分から動き回り、異物を食べ(貪食)除去する。
食べた異物の情報をリンパ球に伝える(抗原提示)作用を持っている。
感染を防ぐ重要な働きに関与している。

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リンパ球

血管内や血管外(組織)に存在する。

血液中の白血球の30%を占める。

骨髄で作られ、B細胞(Bリンパ)、T細胞(Tリンパ)、NK細胞などに分化する。

B細胞(Bリンパ)

特定の抗原を認識し、抗原が身体の中に侵入してくると、B細胞は分裂して大量に増えて形質細胞に分化し、その形質細胞抗体(免疫グロブリン:ɤグロブリン)を産生する。

※形質細胞への分化は、T細胞(Tリンパ)の助けが必要。

抗原とは?

病原微生物(ウイルス・細菌・寄生虫など)の表面のタンパク質や糖で、免疫系によって認識されるものをいう。

T細胞(Tリンパ)

B細胞と同様、特定の抗原を認識して働く。

ヘルパーT細胞

サイトカインを放出しB細胞の分化や抗体の産生を助ける。また、マクロファージが病原体を破壊する助けもする。

キラーT細胞(細胞障害性T細胞)

自己の細胞がウイルスなどに感染した場合、それを破壊する作用をする。

臓器移植の際の拒絶反応は、この細胞による。

NK細胞(ナチュラルキラー細胞)

キラーT細胞と同様の働きをする。

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