ザ!世界仰天ニュースでもとりあげられた広東住血線虫症ってご存知でしょうか!
この感染症のことを知るとスムージーを食べたくなくなるかもしれません^^;
特に東南アジアなどの海外では・・
マジかって思えるような感染症なので心して見てください^^;
広東住血線虫症(=好酸球性髄膜脳炎)
広東住血線虫症(カントンじゅうけつせんちゅうしょう)
原因
広東住血線虫の幼虫が原因で生じます!
その前に、
広東住血線虫の成虫は、
成虫(雌)17~25mmの長さで、幅は0.26~0.34mm
雄が・・20〜25mm、雌・・22〜34mmとする報告もある。
・・・成虫は約2cm程度です。
成虫は、ネズミの肺動脈に寄生する性質があります!
<感染経路>
ネズミの肺動脈に寄生している成虫の雌が卵を産むと、
第1幼虫となりネズミの肺から気道を通ってネズミの消化管に入り込みます!
ネズミの糞から発見された、第1幼虫
そして、ネズミの糞と一緒に外へ出てきます!
この糞の中の第1幼虫は、
今度はナメクジやカタツムリなどが餌を食べる時に一緒にその中に入り込みます!
このナメクジやカタツムリですが、再びネズミの餌となってしまったり、
野菜などに付いたものを、誤って食べてしまった人の体内に入り込みます!
食べたネズミは、感染してしまい、成虫になるまで広東住血線虫を体内で育てます!
一方、人が食べて感染した場合、胃や腸から血液中に侵入し、
脳や脊髄といった中枢神経に集まっていきます。
脳に侵入した場合、広東住血線虫症(=好酸球性髄膜脳炎)が発症します!
症状
広東住血線虫症は、白血球の中の好酸球が著明に増加して生じる髄膜炎です。
感染してから、約2週間ほどで症状が現れると言われています。
症状は、激しい頭痛、発熱(微熱から中等度)、髄膜炎でみられる特徴的な症状として髄膜刺激症状(Brudzinski徴候、項部硬直など)がみられます。
著明な筋力低下や、知覚異常、四肢の痛みなどを示すこともあります。
重症例では、昏睡に陥ったり、生命に関係することもあります(日本でもあります)。
一般的な経過としては、2~4週間で自然治癒しますが、
まれに、失明や知能障害、てんかんなどが後遺症として残るとの報告があります。
日本での発生は?
あります!
1969年沖縄で初めての感染者が出ています。
その後は、全国各地からの発症例が報告されています。
2003年の報告例では、54例あり、
沖縄県が少なくとも33例、本土 が21例です。
静岡6、神奈川、鹿児島、島根、徳島、 高知、東京、大阪などもその中に含まれています。
治療と予防
根治療法は、確立されておらず、まだ、対症療法が主体のようです。
そのため、やはり、予防するのが一番です!
ナメクジ、カタツムリ、タニシ、カエルなどを生で食べたりするのは、もってのほかです!
野菜を食べるときは、よく洗ってから調理するようにしましょう!
グリーンスムージーを作る時は注意しましょう^^;
まさか、ナメクジごとスムージーにしてしまっては・・・
考えただけでも・・・!
参考 ウィキペディア、愛知県衛生研究所ホームページ、国立感染症研究所ホームページ