メタンハイドレートからのエネルギーの実用化がいよいよ現実味を帯びてきました!
資源エネルギー庁によると、2017年5月4日にメタンハイドレートからのメタンガスの取り出しに成功したと発表しています。
場所は、愛知県と三重県の沖合の水深1000mの海底からさらに350m掘削した場所からです。
この海域だけでも国内天然ガス使用量の10年分のメタンガスを含むメタンハイドレートがあると試算されています!
メタンハイドレートとは?
メタン分子が水の分子に囲まれた状態をしており、見た目は氷です!
でも、火をつけると燃えます!
1m3のメタンハイドレートを解凍すると約164m3 のメタンガスと水に変わります。
メタンは、石油に比べて燃焼時の二酸化炭素の排出量が半分であり、地球温暖化防止にも注目されています。
日本でのメタンハイドレートの埋蔵量
1996年の時点でも、
天然ガスに換算して7.35兆m3
日本で消費される天然ガスの約96年分以上です!
実用化の時期
経済産業省によると、
平成30年代後半の商業化を目指しています!
簡単にいうと、10年以内の商業化を目指すということになります!
そのためには、連続算出が必須です!
4年前(平成25年)に世界ではじめてメタンガスの取り出しに成功していますが、
このときはメタンハイドレートを引き上げるパイプに砂が入るトラブルが発生し、
6日間しか継続できませんでした。
今回は、前回の反省を踏まえた対策がなされ、
長期間にわたって採掘できるようにしてあります。
メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアムによる試算
メタンハイドレートの経済指標を試算されています!
2021年に生産開始し、生産期間を15年間としています!
ここでの大まかな試算によると、
メタンハイドレートの生産原価は46円~174円/m3
この価格の幅は、生産量に関係します。
予測よりも極端に少なかった場合は、174円となる試算です!
今後の課題
採掘コストをいかに低く抑え、安定供給できるようにするかです!
アメリカなどからのシェールガスとのコスト競争も考えられます。
世界一の探査船の能力がヤバイ
(CHIKYU 地球深部探査船「ちきゅう」ツイッターより)
メタンハイドレートの探査船がマジヤバイです!
凄すぎます!
まずは、名前・・・
地球深部探査船「ちきゅう」
です!
すごい名前を付けましたね!
・・でも
呼ぶときにはどうするんでしょうか・・?
「ちきゅう」が来ています・・とか
「ちきゅう」が成功しました・・とか
なんとなく、紛らわしいように思いますが・・・。
まあ、慣れれば大丈夫でしょうね。
本当にすごいのは、名前だけではありません^^
その掘削能力!!
なんと、世界最高レベル(簡単にいうと世界一です!)
どのくらい凄いかというと・・
地球のマントルまで到達できる掘削能力があります!
(CHIKYU 地球深部探査船「ちきゅう」ツイッターより)
・・・
マントル!!
・・・
なんとなく、やばい気がしますね!!
・・・
そこまで掘らなくても・・・
・・・
地球のマントルまで、掘り進んで穴をあけても大丈夫なんでしょうか?
マグマが出てきて大爆発?
って素人は思ってしまいますが・・^^;
・・・
一応、大丈夫のようです!
・・・
実際の掘削能力は、海底の下7000m 掘ることができます!
・・・
やっぱりヤバイ気がします!
マントルの場所は?
気になったので、一度、地球のマントルについておさらいしますと・・
(ウィキペディアより)
上の図の1は地殻といいます!
2の部分が、マントルです!
海底面からだと、約7,000m~2,900,000m(7km~2,900km)です!
3aは、外核(外側のコア)
3bは、内核(内側のコア)
4は、リソス
5は、アセノスフェア
探査船「ちきゅう」の役割(ミッション)
2005年7月に完成した探査船「ちきゅう」ですが、
そもそものミッションは、4つあります!
①巨大地震の謎を解く
巨大地震の震源まで掘って、観測機器を設置!
将来の地震観測に役立てる!
②生物の起源に迫る
地下の奥に眠る原始地球の環境を調査し、その起源に迫ります。
③掘り出した地層から過去を探る
地層を掘り出して、長期間に渡る地球の環境の変化を調査し、未来予測に役立てる。
④大地を動かすマントルまで掘る
世界で初めてマントルまで掘り、マントルの移動を調査。
そのことから、大陸の移動や火山活動について関連を調べます。
それにしても、将来のエネルギーはどうなるんでしょうね!
参考:JAMSTEC | 海洋研究開発機構 | ジャムステックホームページ、ウィキペディア、NHK NEWS WEB