ジャングルポケットの太田博久の奥さん(近藤千尋)が高位破水で5月3日に入院したことをブログに書かれました!
高位破水!
あまり聞き慣れない言葉ですが・・
一体どういう状態なんでしょうか?
胎児や母体は大丈夫なんでしょうか?
高位破水とは?
お腹の中の赤ちゃんは、膜に包まれています。
その膜が破れて、赤ちゃんの周りをとりかこんでいた羊水という液体が外へ流れ出ることを破水といいます。
問題は、その場所です!
赤ちゃんが出て来る子宮口付近の卵膜が破れるのは、通常の破水で、いわゆる低位破水です。
逆に、子宮口から離れた場所の卵膜が破れるのを高位破水と言います。
高位破水の特徴
通常の破水の場合、子宮口近くの卵膜が破れますので、羊水が勢い良く流れ出します。
しかし、
高位破水の場合、破れる場所が子宮口から離れているために、
羊水が出にくく、
その量も少量です。
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そのため、高位破水の場合、気づきにくいという特徴があります。
気づかない間に、始まって終わっていることがあります。
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実際、ジャングルポケットの奥さん(近藤千尋さん)も健診ではじめて気づいたとのことです!
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高位破水の見分け方(羊水の特徴)
・羊水の出方が、身体を動かすごとに、チョロチョロと流れ出てきます。
・安静にしていても、ジワジワと少しづつ出てきます。
・上記の症状は、尿もれではありませんので、自分の意思で止めることはできません。
・尿ではありませんので、アンモニア臭は、しません。
・無臭(独特の生臭さあり)、透明、黄緑色でサラサラしています。
・羊水は、アルカリ性の液体であり一般に生臭い臭いがする場合もありますが、個人差もあり、無臭の人もいます。
・緑っぽい色の液体が出て場合は、胎児が感染症を起こして羊水に胎便が漏れている可能性があります。
・陣痛については、通常の破水と大差はありません。
高位破水の原因
主に、細菌感染による絨毛膜羊膜炎(じゅうもうまくようまくえん)から起こります。
原因が、はっきりしない場合もあります。
絨毛膜羊膜炎は、絨毛膜と羊膜に炎症を起こし、
気づかない場合は、子宮が収縮して破水してしまいます。
早産の2割から3割を占め、妊娠中期に発生し易いです。
ちなみに
赤ちゃんを包んでいる膜は、三層(内側から羊膜、絨毛膜、脱落膜の順)からなります。
また、羊水が多すぎたり(羊水過多)、多胎妊娠などにより子宮壁が弱くなったことや、喫煙や妊娠中の夫婦生活などがリスクとしてあります。
お腹に一気に力を入れたりすることもリスクにつながります。
対策・予防
感染症である絨毛膜羊膜炎(じゅうもうまくようまくえん)を防ぐためにも、清潔に保つ必要があります!
クラミジア、カンジダ症などの感染症の治療は必須です。
また、夫婦生活も無理しないこと、
一気にお腹に力を入れたり、
重たいものを急に抱えたりしないことも重要です。
公益社団法人日本産婦人科医会によると、喫煙も卵膜が弱くなる原因となることを指摘されています。
普段から清潔で健康的な生活を心がけ、無理をしないようにすることが必要です。
定期検診を受ける
定期検診を受けてはじめて分かるケースもあります。
妊娠初期から23週までは、1ヶ月に1回
24週から35週までは、2週間に1回
36週以降は、1週間に1回
厚生労働省は、以上14回の定期検診を推奨しています。
胎児への影響
2~3日気付かない場合、胎児が元気に生まれてくる確率が低くなると言われています。
それは、胎児への感染症のリスクが高くなるためです。
そのため、正産期に起こった高位破水の場合は、分娩を誘発させて赤ちゃんを救う処置がなされます。
ただ、雑菌が子宮に入りやすく成るため、感染を防ぐためにも入浴やシャワー、ウォシュレットの使用は控える必要があります。
使用したい場合は、必ず医師へ相談してください。
臨月前に、高位破水した場合、それに気づかず放置してしまうと胎児に悪影響を及ぼす可能性があります。
胎児が充分に成長するまで抗菌剤の投与や、入院管理が必要となる場合もあります。
早期発見が重要となります。
高位破水の治療
入院が必要です。
感染症対策として、必要に応じて抗生剤の投与も行われます。
何かおかしいなと思ったら、
迷わず病院を受診してください!
参考:こそだてハック(助産師 マタニティハウスSATOさんのページ)、健康+生活(ホームページ)、ウィキペディア