これだけは知っておきたい!椎間板ヘルニアの症状について


椎間板ヘルニアSpinal disc herniationの症状と原因ついてこれだけは知っておきたい情報をまとめています。

今回は、腰部の椎間板ヘルニアについての情報が中心となっています。

専門的な内容も交え、できるだけ分かりやすい情報となるようにしています。

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はじめに

椎間板ヘルニアと診断されて、手術を進められている方もいらっしゃると思います。

どうすればいいのか?

手術しないと治らないのか?

手術すると完全に治るのか?

そのような疑問を少しでも解消できるヒントが提供できる情報をお伝えします。

 

椎間板ヘルニアとは?

まず、ヘルニアとは医学的には、臓器や組織が本来あるべき位置から突出した状態をいいます。

椎間板ヘルニアもヘルニアの一つです。

他にも、鼡径ヘルニアや食道裂孔ヘルニアなど・・ヘルニアと名前のつくものは沢山あります。

さて、椎間板ヘルニアですが、

これは、正常な状態よりも椎間板が盛り上がったり、飛び出ている状態を言います。

 

椎間板はどこにあるのか?

背骨の間にあります。

もっというと、主に頸椎や胸椎、腰椎の間にあります。

椎間板は、椎間円板とも呼ばれ背骨の間にあってクッションの役目をする軟骨なのです。

海外のものですが、わかりやすい椎間板について動画がありますのでご覧ください。

 

椎間板の構造は?

椎間板は、大まかにいうと二重構造になっています。

内側が髄核(ずいかく)というゼラチン様の物質(線維軟骨)でてきており、外側が線維輪(せんいりん)と呼ばれる頑丈なコラーゲン線維が何層にも取り囲んだ構造となっています。

 

椎間板ヘルニアの種類は?

椎間板ヘルニアが生じている場所によって、頸部椎間板ヘルニア、胸部椎間板ヘルニア、腰部椎間ヘルニアなどの診断名がつきます。

頸椎椎間板ヘルニア、胸椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニアなどと付けられる場合もあります。

 

腰部椎間板ヘルニアの好発部位は?

腰の骨は5つありますが、上から数えて4番目と5番目の間(L4/5)、5番目とその下(仙骨)の間(L5/S1)のヘルニアが圧倒的の多いです(約90%)。

 

腰部の椎間板ヘルニアの症状は?

腰痛

いわゆる腰の痛みです。

咳をしたり、おなかに力を入れるとひびいたりする場合もあります。

腰を曲げようとすると腰痛が増強したりします。

一般的には、腰を前に曲げると痛みが増強しますが、後ろに反ったり、横に曲げたりしてもひどくなる場合があります。

座っていると腰痛がひどくなったり、立っていると痛みがひどくなる場合もあります。

長く(数十メートル、数百メートル、数キロなど個人差がありますが、)歩くと腰痛が出現することもあります(間欠性跛行)。

じっとしていても痛い場合もあります。

腰痛が無い場合もあります。

(痛みについては、後で説明しています➡)


下肢痛

お尻から大腿、下腿、足などへの痛みがある場合があります。

神経を刺激する場合は、腰から足へかけて電気が走るような痛みを感じる時があります。

じっとしていても下肢痛がある場合もあります。

下肢痛が無い場合もあります。

(痛みについては、後で説明しています➡)


しびれ

ジンジンするような下肢のしびれが多いです。

※神経学的には、腰部の椎間板ヘルニアで、上肢(腕や肩、手など)のシビレは生じません。

しびれが無い場合もあります。


感覚低下

腰の神経が障害されると、足を触っても感覚が鈍い場所があります。これは、左右を触って比較すると分かります。

もし、神経が損傷されている場合、この感覚低下の場所に特徴があります。

どこが鈍くなるのか?

障害される神経によって、症状が分かれます。

腰の4番目の神経(通常L4と言う)が障害されると、ももどの外側から膝、膝から足の親指あたりの内側にかけて鈍くなります。

腰の5番目の神経(通常L5と言う)が障害されると、下腿の外側から足背中央あたりにかけて鈍くなります(頻度が高い)。

腰と仙骨の間の神経(通常S1と言う)が障害されると、ふくらはぎから足の小指側や足の裏にかけて鈍くなります(頻度が高い)。


筋力低下

障害される神経によって、症状が分かれます。

腰からは、下肢への筋を支配している神経が出ています。この神経が椎間板ヘルニアの圧迫による変性が生じるとその神経が支配している筋の筋力が低下します。

具体的には、右側へ行っている神経が障害された場合に右のつま先立ちができなくなったり、右の親指が上にあげられなくなったり、片足立ちをすると不安定になったりします。

何週間かすると、筋の萎縮が目に見えて分かるようになります。

これらの症状は、障害される神経の部位によって異なります。

どこの筋力が低下するのか?

腰の4番目の神経(通常L4と言う)が障害されると、膝を伸ばす筋(大腿四頭筋)の筋力が低下します。

腰の5番目の神経(通常L5と言う)が障害されると、足首を上にあげる(背屈)筋、足の親指を上に反らす筋力が低下します。

➡爪先をあげて踵だけで足踏みすると、障害されている側は爪先が下がってしまい、できません。

腰と仙骨の間の神経(通常S1と言う)が障害されると、つま先立ちをする筋(下腿三頭筋)、階段を上ったりするのに使う大殿筋の筋力が低下します。

➡つま先立ちした状態で、足踏みすると、障害されている側は踵が下がってしまい、できません。


姿勢の変化

真っすぐに立てなくなる場合があり、側弯がみられたり、前に曲がった状態になったりします。

側弯などは臥床するとなくなるのが特徴で疼痛性側弯と呼ばれています。

これは、自然と身体が痛みを避けるために生じている反応と解釈されています。


その他の危険な症状

椎間板ヘルニアが、排尿に関係する神経を障害すると排尿障害が生じます。このような症状が見られた場合は、一刻も早く対処する必要があります。手術が必要になるケースもあります。

インポテンツも生じることがあります。

 

手術すると腰痛は治る?

MRIとかCTを撮ってみると、健康な成人にも腰部の椎間板ヘルニアがみつかることは珍しいことではありません。

腰痛自体、まだ完全にそのメカニズムが解明されていませんが、

椎間板ヘルニアによって神経線維が圧迫されることがきっかけとなって、神経が障害されることは、実際におきていることは確かです。

ただ、椎間板ヘルニアが100%腰痛の原因であるかというと、それは違うと言わざるを得ません。

腰部の椎間板ヘルニアの手術を行って、椎間板ヘルニアを完全に除去した後も腰痛が存在するケースは多数存在するからです。

腰痛や下肢痛の原因は、様々あります。

緊急にでも手術を実施しないといけないケースは存在します。
(膀胱直腸障害、馬尾神経症状といったものもこの中に含まれます。)

これは、時間が経ってしまうと、神経に組織学的に変性が生じてしまい、もとにもどらなくなる場合があるからです。

このあたりの判断は、信頼のおける専門医にゆだねる他はないと思います。

 

腰痛の原因は?

当たり前の話ですが、そもそも痛みは、脳で感じます。

脳を眠らせれば、痛みは感じません

(これは、現実的な方法ではないですが・・・)。

CTやMRIなどに何の問題もなく(正常)でも、腰痛を訴える人はたくさんいます。

むしろ、その方が圧倒的に多いです。

腰痛の85%は、原因不明とも言われています。

では、痛みはどこで発生して、どのようにして感じているのかを考えてみましょう。
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ABOUTこの記事をかいた人

医療関係者のコウです! 日本在住です。 英語を使えるようになったり、パソコンを組み立てたり、木工を作ったりと何かと作ることが好きです。 仕事にも関係のある健康や人体の構造(解剖学)についても興味があります。 新しいものが好きで、人が知らないトレンドを発見したりすると他の人にも教えたくなってしまいます。 その他、車で旅行に行くことも好きです。 まだ行ったことのない高速道路のSAは格好の好物です! ブログを運営している理由は、とにかく、やりたいことを好きなだけやれるようになるためにはじめました! ただ今、ブログリニューアル中です! 気になったことは何でも書いていきますので応援よろしくお願いします。