二関節筋の例は? 特徴は?

二関節筋Biarticular muscleは、
筋の起始と停止が二つの関節をまたぐ筋です。

一つの筋でありながら
二つの関節に作用する特徴があります。

単関節筋に対して、多関節筋という
呼び方をする場合もあります。

単関節筋は、一つの関節をまたぐ筋。
多関節筋は、二つ以上の関節をまたぐ筋。
この場合、二関節筋は多関節筋に含まれることに
なります。

目次

二関節筋の一覧

上肢と下肢に分けて、その例を
示しています。

それぞれの筋をクリックすると
詳細な、解説へリンクしています。
ご参照ください。

上肢の二関節筋の例

上腕二頭筋(長頭)・・・肩関節と肘関節へ作用

上腕二頭筋(長頭)の作用

肘関節の屈曲
・前腕回外
肩関節の外転(,屈曲,外旋)
・骨頭の上方移動を抑える

 

上腕二頭筋(短頭)・・・肩関節と肘関節へ作用

上腕二頭筋(短頭)の作用

肘関節の屈曲
・前腕回外
肩関節の屈曲,内転,内旋
・肩の下方脱臼を防ぐ

 

上腕三頭筋(長頭)・・・肩関節と肘関節へ作用

上腕三頭筋(長頭)の作用

・肘の最終伸展時に作用する.
肩関節の伸展,内転
・肩の下方脱臼を防ぐ

下肢の二関節筋の例

大腿直筋・・・股関節と膝関節へ作用

大腿直筋の作用

膝関節の伸展
股関節の屈曲,外旋,外転
・骨盤前傾
▲短縮すると,Elyテストが陽性となる.

 

縫工筋・・・股関節と膝関節へ作用

縫工筋の作用

股関節の屈曲,外転,外旋
膝関節の屈曲
(・下腿内旋)

 

薄筋・・・股関節と膝関節へ作用

薄筋の作用

・下腿内旋
膝関節屈曲
股関節の内転,屈曲
股関節の内転筋群の中で
唯一の二関節筋

 

大腿筋膜張筋・・・股関節と膝関節へ作用

大腿筋膜張筋の作用

股関節の屈曲
股関節の外転
(・股関節の内旋)

膝関節の伸展
(・膝関節の屈曲:膝関節30°以上の屈曲位から)
・下腿の外旋

・骨盤の前傾
骨場の外唇の前方に起始するため、
この作用があります!

大腿筋膜張筋の作用!股関節や膝関節に働く理由について?
で詳しく解説しています。

 

大腿二頭筋(長頭)・・・股関節と膝関節へ作用

大腿二頭筋(長頭)の作用

膝関節の屈曲(長頭・短頭の作用)
股関節の伸展(長頭のみ)
・下腿の外旋(長頭・短頭の作用)
股関節の外旋(長頭のみ)
股関節の内転(長頭のみ)

 

半腱様筋・・・股関節と膝関節へ作用

半腱様筋の作用

膝関節の屈曲
股関節の伸展
・下腿の内旋
股関節の内旋

 

半膜様筋・・・股関節と膝関節へ作用

半膜様筋の作用

膝関節の屈曲
股関節の伸展
・下腿の内旋
股関節の内旋
・内側半月を後方へ引き,挟み込みを防ぐ

 

腓腹筋・・・膝関節と足関節へ作用

腓腹筋の作用

足関節の底屈,内がえし
膝関節の屈曲

 

足底筋・・・膝関節と足関節へ作用

足底筋の作用

足関節の底屈,内がえし
膝関節の屈曲

 

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