FIMの評価と基本事項のまとめ(FIM:機能的自立度評価表)⑯社会的認知(社会的交流)の採点について

FIMの評価(認知項目) ⑯社会的認知(社会的交流social interaction)の採点についてのまとめです。

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認知項目 ⑯社会的認知(社会的交流) 採点基準

・治療の場や社会生活で、周囲と折り合っていく行為・動作を採点。

・誰かと接しているときのすべてが採点範囲。

※交流する機会のうち、何%適切な交流ができているかで評価する。

例)10回の交流で、7回が適切な交流であれば、70%と評価し、3点と考える。

 

点数 介助者 介助(手出し) 介助の量
7 不要 不要 自立

(監視や助言を必要とせず、周囲と適切に交流

6 ・わずかな困難や適応までに通常よりも時間がかかる。

・気持ちを安定させる薬を服用しており、交流に問題がない場合。

・新しい状況では引きこもるが、時間がたてば適切に振る舞う場合。

5 必要 必要 90%より多く自分で行う(介助は10%未満)

・緊張する状況や不慣れな状況でのみ監視、指示、促しが必要であるが、それが10%未満の場合。

・問題なく訓練に参加するが、集団で何かを行うには、言葉による激励が必要。

4 75%以上、90%以下自分で行う

・慣れた状況であれば多くの時間を適切に交流するが、自分から交流しようとせず、すぐ気が散る。更衣の評価中かんしゃくを起こした。

3 50%以上、75%未満自分で行う

・汚い言葉を使うが、2回に1回よりは少ない。

2 25%以上、50%未満自分で行う

・訓練中、しばしばスタッフに非協力的で、訓練を拒むこともあり、汚い言葉を使い、そのために言葉による再指示をしばしば必要としたが、抑制は必要なかった。

1 25%未満しか自分で行わない

・日中は協力的であるが、夜間せん妄のため、毎晩、同室患者が眠れなくなる(夜間せん妄は、いびきと違い、与薬で改善できる。)

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