<解説>第50回理学療法士国家試験問題(50A2)ROM測定

2.関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で誤っているのはどれか。A2
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【解説】

1.〇(頸部伸展:後屈)

【基本軸】肩峰を通る床への垂直線

【移動軸】外耳孔と頭頂を結ぶ線

【注意点】頭部体幹の側面で行う。原則として腰かけ坐位とする。

【参考可動域】50度

 

2.〇(頸部回旋)

【基本軸】両側の肩峰を結ぶ線への垂直線

【移動軸】鼻梁と外後頭隆起を結ぶ線

【注意点】腰かけ坐位で行う。

【参考可動域】60度

 

3.〇(頸部側屈)

【基本軸】第7頸椎棘突起と第1仙椎棘突起を結ぶ線

【移動軸】頭頂と第7頸椎棘突起を結ぶ線

【注意点】体幹の背面で行う。腰かけ坐位とする。

【参考可動域】50度

 

4.〇(胸腰部回旋)

【基本軸】両側の後上腸骨棘を結ぶ線

【移動軸】両側の肩峰を結ぶ線

【注意点】坐位で骨盤を固定して行う。

【参考可動域】40度

 

5.×(胸腰部側屈)

【基本軸】ヤコビー線の中点に立てた垂直線

【移動軸】第1胸椎棘突起と第5腰椎棘突起を結ぶ線

【注意点】体幹の背面で行う。腰かけ坐位または立位で行う。

【参考可動域】50度

ヤコビー線

腸骨稜の上縁を結ぶ線で、移動軸が第5腰椎から第1胸椎の棘突起であるため、図の移動軸が間違いとなります。

答え

5.×(胸腰部側屈)

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