<解説>第50回理学療法士・作業療法士国家試験問題(共通問題50A72) 股関節に作用する筋


72 基本肢位からの股関節の運動とそれに作用する筋の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

1.外旋・・・大殿筋

2.伸展・・・腸腰筋

3.内転・・・中殿筋

4.屈曲・・・大腿二頭筋

5.屈曲・・・大腿筋膜張筋


【解説】

股関節外旋には、大殿筋回旋筋群(梨状筋内閉鎖筋上双子筋下双子筋大腿方形筋外閉鎖筋)が主に働きます。そのほか、大腰筋腸骨筋中殿筋(後部線維)、小殿筋(後部線維)、縫工筋、大腿直筋、大腿二頭筋(長頭)なども補助的に作用します。

 

股関節伸展には、大殿筋ハムストリングス大腿二頭筋の長頭、半腱様筋半膜様筋)、大内転筋が主に作用します。そのほか、中殿筋(後部線維)も補助的に作用します。

 

股関節内転には、股関節内転筋群(恥骨筋薄筋短内転筋長内転筋大内転筋外閉鎖筋)が主に作用します。そのほか、大腿二頭筋(長頭)、大腿方形筋大殿筋(下部線維)も補助的に作用します。

 

股関節屈曲には、腸腰筋大腰筋腸骨筋)が主に作用します。そのほか、大腿筋膜張筋中殿筋(前部線維)、小殿筋(前部線維)、縫工筋、大腿直筋、恥骨筋短内転筋長内転筋大内転筋も補助的に作用します。

 

屈曲に作用する筋では、腸腰筋大腿筋膜張筋、大腿直筋、縫工筋は特に重要です。

 

答え:1,5

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