anatomy of fibula 腓骨について(用語、名称、写真、腓骨に付く筋)

目次

腓骨
Fibula

 

下腿外側にある細長い長(管)骨で、上方(近位部)は脛骨,下方(遠位部)は脛骨及び距骨と連結します。

腓骨は近位骨端(上端),腓骨体,遠位骨端(下端)の3つに区分されます。

腓骨1
①腓骨頭、②腓骨頭尖③腓骨頭関節面④前縁⑤内側面⑥外側面⑦後縁⑧後面⑨骨間縁⑩内側稜⑪外果、⑫腓骨果溝(外果溝)、⑬外果関節面⑭外果窩

腓骨2腓骨3
①腓骨頭、②腓骨頭尖③腓骨頭関節面④前縁⑤内側面⑥外側面⑦後縁⑧後面⑨骨間縁⑩内側稜⑪外果、⑫腓骨果溝(外果溝)、⑬外果関節面⑭外果窩

近位端(上端)

 

上端にある腓骨頭head of fibula脛骨の外側顆と脛腓関節で連結し,その関節面(腓骨頭関節面articular facet of head of fibula)は平面で円形である.

腓骨頭の外側上端(腓骨頭尖apex of head of fibula)には外側側副靱帯と大腿二頭筋(坐骨神経)腱が付く.

腓骨頭の前面から長趾伸筋(深腓骨神経)の一部,長腓骨筋(浅腓骨神経)の一部,後面にヒラメ筋脛骨神経)の一部が付く.

 

腓骨体

 

腓骨の中央部分.3縁(前縁anterior border,後縁posterior border,骨間縁interosseous border)とそれに区切られる3面(内側面medial surface,外側面lateral surface,後面posterior surface)があり細長い三角柱状で少し捻じれている.

 

前縁anterior border

内側面と外側面の間.前下腿筋間中隔が付く.

 

後縁posterior border

後面と外側面の間.腓骨頭の後面から外果の後縁に至り後下腿筋間中隔が付く.

 

骨間縁interosseous border

内側面と後面を分ける内側の縁で脛骨との間に下腿骨間膜が張り前方の伸筋群と後方の屈筋群を分ける.

骨間縁の下1/3から腓骨頭の後端に向かって後面中央を上行する隆起線(内側稜)が分かれ後脛骨筋を被う筋膜が付く.

遠位端(下端)

外果lateral malleolus

下端外側に突出した隆起.

内果よりも遠位後方に位置し足関節の外側部分をつくる.

後縁には腓骨筋腱が乗る不明瞭な浅い腓骨果溝(外果溝)がある.

転子果長 trochanter malleolar distance (TMD)(大転子から外果まで)の測定部位である.

 

外果関節面articular facet of lateral malleolus

内側の関節面.距骨との連結部.

 

外果窩fossa of lateral malleolus

下端の後内側で外果関節面の後方の窪み.

後距腓靱帯後脛腓靱帯が付く.

 

腓骨に付く筋とその付着部

腓骨に付く筋 腓骨の付着部
大腿二頭筋 腓骨頭
長腓骨筋 腓骨頭,腓骨体外側面の上2/3
ヒラメ筋 腓骨頭後面,体の上1/3
長趾伸筋 内側の上3/4
脛骨 腓骨内側面の上2/3
長母趾屈筋 後面の下2/3
短腓骨筋 腓骨体外側面の下2/3
長母趾伸筋 内側面の中央2/4
第三腓骨筋 前面の下1/4

解剖学(目次)New !へもどる➡

Sponsored Link
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次